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Material Forward-ウェアラブル・テクノロジーはファブリックをどこまで進化させるのか【SXSW vol.2】

FASHION HEADLINE / 2015年6月12日 21時30分

スタイルアイコンのディータフォンティースが着用する3Dプリンティングで作られたドレス

今年4月に発売されたApple Watchをはじめ、ウェアラブルデバイスに注目が集まる中、「SXstyle」でのウェアラブル・テクノロジーは、次の未来を見せてくれた。

次世代のウェアラブルは、ウェアラブル・テクノロジーを身につけているということが、見た目にわからないほど、ファッションに溶け込んでいくらしい。ウェアラブル・テクノロジーの進化は、デバイスのみならず、ファブリック素材へもおよんでいる。

■「スマートファブリック」が変えるデジタルとファッションの未来

スマートファブリックとは、電気を通すことが可能なファイバー性の糸を織り込んだファブリックや、布帛にチップやスマート機能を備えた高分子ポリマーを塗布するなどして、環境変化や刺激を感知したり、変化に反応できるテキスタイル素材のこと。

環境変化や外からの刺激にも対応可能なスマートファブリックは、周囲環境に応じてファブリックでカモフラージュしたり、怪我をした兵士の傷をケアするような軍事や医療の領域で発達しているが、これをクリエイティブに活用するアーティストやデザイナーが出はじめた。周囲の環境や着る人のパーソナルな状態に適応する「セカンドスキン=第二の皮膚」のような洋服が創造されつつある。

「Wearable Experiments」は、ハードウエア、ソフトウエアとアパレルデザインの融合に特化したデザインコンサルティングエージェンシーだ。回路基盤や触覚フィードバック技術、GPS、ウォシャブルエレクトロニクスの研究開発やプロトタイプ制作を専門に行っており、スノーボードブランドのオークリー社と共同で、スノーボード用の空飛ぶジャケットのコンセプトモデルを開発した。同モデルは、スノーボーダーがより衝撃を軽減し、軽やかに跳べるようにとデザインされている。つまり、スノーボーダーという過酷な環境でハードなスポーツをする人の要望にテクノロジーで応えていこうという試みだ。

ブルックリン拠点の「Manufacture NY」は、ファッションとテクノロジーという異なる分野を繋ぐハブ的機能をった、ファッション専門のコ・ワーキングスペースだ。「Manufacture NY」は、ファッションデザイナーやアパレル企業のためのファッションインキュベーター機能とコ・ワーキングスペースを運営しており、新しいアプリ、ハードウエア、テキスタイル、ファッションブランドなどの生産プロセスにおけるサポートを受けることが出来る。CTOのAmanda Parkesは、ファッションに求められる感受性や創造性にテクノロジーを掛け合わせた新たな発展の場を構築している。

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