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世の常識を「受け入れない」、奇才監督・園子温が詩集&エッセイ本を発売

FASHION HEADLINE / 2015年6月21日 21時0分

園子温による詩集・エッセイ『受け入れない』

今年、綾野剛主演で大ヒット中の『新宿スワン』を始め、『ラブ&ピース』、『リアル鬼ごっこ』など公開ラッシュが続く映画監督・園子温が、6月19日に詩集・エッセイ本『受け入れない』を発売した。

暴力や性に切り込んだ『愛のむきだし』や『冷たい熱帯魚』などで知られる園監督。これまでに同2作の他、原発にフォーカスした『ヒミズ』、『希望の国』などといった“問題作”と呼ばれる作品を続々と発表してきた。今年の5月から9月にかけては、短期間の間に『新宿スワン』、『ラブ&ピース』、『リアル鬼ごっこ』、『みんな!エスパーだよ!』の4作品が公開される。

一方で、園監督は17歳で詩人としてもデビューしている。数々の詩が『現代詩手帖』、『ユリイカ』、『螢雪時代』などに掲載されており、当時は“ジーパンをはいた朔太郎”とも称されるほどの評価を得ていた。園監督はこれまでに自費出版では詩集を発売していたが、商業出版として出版する詩集は同書が初となる。

同書に掲載されている詩は、園子温が17歳の時に『高3コース』に掲載された『別れ』を除いて、すべて今回のために書き下ろされた新作。『モヤモヤモラル』、『オレが17歳の頃は』など、世の常識を“受け入れない”園監督の姿勢が反映された作品が収録されている。

エッセイの部分では、『映画という日常に飽きた』、『自粛ルールでみずから自由を殺してく日本』、『松本人志の映画があるべき姿』、『ブラックだらけのこの世界』といったタイトルが並ぶ。短期間に4本の映画を公開する理由や、創作活動において“勝手に”自粛してしまう日本に対する思いなどが赤裸々に綴られている。

同書について、園子温は「ここに書かれた詩もどきこそが、詩以上に詩以前の詩になるはずのエキスがある。大便や小便やオナラやゲップでしかないと見限っていたものを文字通り吐き出し、垂れ流すことは、着飾ることよりも今は大事だと思ってこれを書いた。間違いだらけであってもたった1つだけでも真実があれば、美しいだけの絵画よりも価値があるはずだと思い、この本を書いた。あとは野となれ山となれだ」と語っている。

<書籍情報>
詩集・エッセイ本『受け入れない』
著者:園子温
出版社:KADOKAWA
160ページ/四六変形判
発酵日:2015年6月19日
価格:1,100円

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