音楽界の異端児「電気グルーヴ」初のドキュメンタリー映画に。監督は『モテキ』大根仁
FASHION HEADLINE / 2015年7月14日 20時0分
石野卓球とピエール瀧を中心に89年に結成された、音楽界の異端児「電気グルーヴ」。昨年、デビュー25周年を迎えた彼らだが、このほど初のドキュメンタリー映画が今冬12月に公開されることが決定。監督には「スチャダラパー」や「フジファブリック」のミュージックビデオ、映画『モテキ』などの話題作を手掛ける大根仁が抜擢されたことも明らかとなった。
テクノ、エレクトロを独特の感性で構成したトラックと、破天荒な パフォーマンスで話題を集めてきた「電気グルーヴ」。91年にアルバム「FLASH PAPA」でメジャーデビューを果たし、90年代の音楽リスナーに本格的なテクノを啓蒙する役割を担いつつ、「N.O.」や「Shangri-La」などシングルヒットも記録。01年から04年の活動休止を経て、08年以降はアルバムをコンスタントにリリースし、結成25周年を迎えた14年には「FUJI ROCK FESTIVAL‘14」のGREEN STAGEに邦楽アーティスト唯一のヘッドライナークラスとしての出演を果たし、その存在感を見せつけた。
またそれぞれのソロ活動として、石野卓球は、木村カエラや「SMAP」などへの楽曲提供、「チャットモンチー」、「サカナクション」などのリミックスを手掛けながら、毎週末、全国各地、アジア諸国のクラブでプレイし、“日本で一番忙しいDJ”として精力的に活動を続けている。一方のピエール瀧は、俳優として映画『そして父になる』、『アナと雪の女王』(日本語吹き替え版)、『進撃の巨人 ATTACK ON TITAN』、さらにNHK大河ドラマ「龍馬伝」、連続テレビ小説「あまちゃん」など次々と話題作に出演し、味のある演技で高い評価を得てきた。
そんな個性あふれる2人を中心として、本作では旧メンバーの砂原良徳とCMJKを始め、「スチャダラパー」、「サカナクション」の山口一郎、ケラリーノ・サンドロヴィッチら錚々たるアーティスト、スマッシュ代表・日高正博や「rockinon’JAPAN」総編集長・山崎洋一郎など、「電気グルーヴ」を取り巻くスタッフの証言も織り交ぜ、知られざる歴史が語られることとなる。
また本作で監督を務める大根仁は、これが初のドキュメンタリー映画となる。音楽シーン、サブカルチャーに造詣が深い大根監督の抜擢はメンバーの熱望により実現したものだそうだ。この大役を引き受けた大根監督は、「いちばん面白くて、いちばん狂っていて、いちばんカッコ良い先輩たちは、同時にいちばん近づきたくない、すなわちいちばん仕事をしたくない存在でした」と語る。
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