1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 経済
  4. 経済

【発酵めがね:クラフトビール】小倉ヒラクさんに訊くクラフトビールが美味しいひみつ!クラフトビールはセクシー?

FASHION HEADLINE / 2016年6月23日 20時0分

小倉ヒラクさんに訊くクラフトビールが美味しいひみつ!クラフトビールはセクシー?

染織の取材で訪ねた沖縄・宮古島で藍染の染料を作る工程で泡盛を入れるという話を聞いてから、お酒と発酵の関係について知りたくなったFASHION HEADLINE編集部。今回、発酵デザイナーの小倉ヒラクさんと巡った山梨取材では、ヒラクさんが「美味しい!」と太鼓判を押すクラフトビールの作り手、アウトサイダーブリューイングのブルワー(醸造家)丹羽智さんを訪ねました。

さてさて、魅惑の飲み物「ビール」に隠された美味しいひみつとは…。発酵初心者のFASHION HEADLINE編集部から小倉ヒラクさんへのQ&Aスタイルでお届けします。

■まずは、お酒の定義から!

Q1:お酒と発酵はどんな関わりがあるんですか?

FASHION HEADLINE編集部(以下、FH):日本酒の原料であるお米や、ワインの原料である葡萄、そしてビールの原料である麦からどうしてアルコールは発生するのか?疑問がいっぱいです!

小倉ヒラクさん(以下、ヒラクさん):では、まずお酒の定義から整理してみましょう!

お酒の定義は『アルコールを含んだ、飲むと酔っ払う飲み物』です。

このお酒に含まれるアルコールは、理科の実験で使う工業用のものとは違う、美味しくて良い香りのするもので、酵母という発酵菌が作りだすものです。この酵母が米や果物や穀物に含まれる糖分を分解して、アルコールを作りだします。世界中数えきれないぐらい色んなお酒がありますが、全て酵母菌が作りだしたアルコールが主になった発酵食品なんですよ。

FH:今、酵母菌の偉大さにあらためて触れて、おののいています。人類をハッピーな気持ちにさせてくれるお酒は、全て酵母菌が作り出しているんですね!感動しました。

Q2:数多あるお酒の中で、ビールはどんな位置付けのお酒なのでしょうか?

ヒラクさん:ビールの基本的な定義は「麦芽とホップを主原料とした酒」です。なのでビールを醸造する時は、発芽させた麦に熱を加えた時に作られる糖分を、酵母によって分解してアルコールに変えます。喉越しの良い炭酸も酵母が作りだすもので、パンをぷくーっと膨らませるガスと同じものです。

それに、薬草のホップは、発酵途中に雑菌が入るのを防ぎ、ビール特有の苦味とコクを付加してくれます。

FH:Q3:ビールには薬草のホップも入っているんですか?そもそもビールの原料ってなんでしたっけ?

ヒラクさん:この「麦芽・ホップ・酵母」の三位一体がビールの基本の「き」。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください