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ロンドンの若きガーデナー兄弟が語るランドスケープデザイン【Our Favorite LONDON vol.3】

FASHION HEADLINE / 2016年9月22日 15時0分

右が兄のハリーさん、左が弟のデイヴィッドさん

庭師という職業の地位が高いといわれ、ガーデニング文化が盛んなイギリス。そんな中、国民的人気を誇るイベントが王立園芸協会(RHS)が主催するチェルシーフラワーショーだ。毎年十数万人規模の人が訪れる一大ショーの目玉となるのが、世界中のプロのガーデナー達が集うショーガーデンである。

最近になって映画化もされた歴史と権威あるガーデンショーの2015年大会で、最高位のゴールドを獲得した若き兄弟がリッチ・ハリー(Rich Harry)とリッチ・デイヴィッド(Rich David)だ。彼ら2人からなるランドスケープデザインユニット、リッチ・ランドスケープス(RICH LANDSCAPES)は、自然とモダンを調和させたスタイルを得意とし、そこに必要とあらば、先のショーで話題をさらったような可動式の小屋も設計する。



同じく2015年、ロンドンにある現代美術館、サーチギャラリーで開催されたシャネル(CHANEL)の特別展「マドモアゼル プリヴェ(Mademoiselle Prive)」において、展示の一部として公開された庭園を手掛けたことでも話題に。シャネルのスピリットを三つの“ガーデンルーム”に表現し、展覧会に訪れる人々を迎え入れた。

また、英国放送協会BBCでレギュラー番組を持つなど、活動の幅を広げているリッチ兄弟。伝統的なイギリス式庭園とは一線を画す、彼らのランドスケープデザインについて話しを聞いた。

ーーご兄弟でお仕事をされていますが、どちらがお兄さんですか?

ハリー:ハリーが兄です。今28歳。

デイヴィッド:僕は今25歳です。

デイヴィッド:ロンドンには1年前に越してきたばかりなんですよ。ロンドンのクライアントが増え始めて、ウェールズからの移動が頻繁になっていたんです。

ハリー:正直、故郷でのスローライフが恋しい時もあります。ロンドンは忙しい街だし、実際、ウェールズにいた時よりも働いていますしね。僕らの原点を考えた時、やっぱりあの土地の自然にあるんですよね。自然のありのままの姿を大事にする姿勢とか、そこから影響されたものは計り知れない。けど、そろそろ外に出て、デザイナーとして成長する時期なんじゃないのかと考えて。


デザインのラフスケッチ

ーーこの1年は、まさに飛躍の年となったわけですね

ハリー:まだ1年しか経っていないといことが、信じられないぐらい!本当にいろいろなことがあって、ウェールズにいたら起こらないような素晴らしい機会にも恵まれた。ビジネスをするために、ロンドンを拠点にしたことは正解だったと感じています。

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