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”ヴィンテージはトレンドではない“。ヴィンテージショップ・EVAオーナー宮崎聖子【INTERVIEW】

FASHION HEADLINE / 2016年9月23日 20時15分

EVAのオーナー兼バイヤー・宮崎聖子さん

いまやファッションを語る上で、 “ヴィンテージ”や“古着”といったキーワードは外せない。ハイブランドとヴィンテージのミックスは、もはやファッション上級者の常套手段であり、低価格のノーブランド品を着るよりもさらに低価格の古着を着た方が圧倒的に響きのいいことを、ファッションビギナーでさえ知っている。そんな今のファッションの潮流に警鐘を鳴らすのが、代官山にあるヴィンテージショップ・エヴァ(EVA)のオーナー兼バイヤー・宮崎聖子さんだ。

EVAは9月21日から26日まで伊勢丹新宿店のリ・スタイルレディにて、140年以上の歴史を誇る世界初の女性ファッション誌『ハーパース バザー(Harper's BAZAAR)』との協業によるポップアップイベント「A Life in Fashion ―今を生きる女性たちへ― by EVA supported by Harper's BAZAAR」を開催中。私たちは秋雨の降り頻るなか、EVAから7年を経てオープンした「ONLY ONE BOUTIQUE」へ彼女を訪ねた。イベント準備もラストスパートという忙しいタイミングにも関わらず、宮崎さんは私たちを温かく迎え入れてくれた。


■海外への憧れからたどり着いたもの

宮崎さんは、1975年宮城県生まれ。高校在学中にレコード蒐集が派生して輸入業を起こし、モデルやDJなどを経験した後、上京してからは某上場企業に就職し役員秘書を務め、退職後に独立起業してEVAをオープンさせたという特異な経歴を持つ。幼い頃に英語を習う機会があった彼女は、日本語と異なる言語が存在することを疑問に思い、話せないことへの悔しささえ感じたという。思い起こせばこれが“外へ”目を向けるきっかけになっていたのかも、と話す。

「買い付けはロサンゼルスやニューヨークが中心です。子どもが生まれてからは頻繁に海外へ出られなくなってしまいましたが、各地にこれまで知り合った信頼できる方たちがいるのでメールのやりとりでこまめに買い付けたりしています。ヴィンテージも古着も出会いなので急に集まるものではないし、何年もかけてコツコツと蒐集するのが大切。今回伊勢丹新宿店でのイベントのお話を頂き、ハーパースバザーをイメージした内容ということで、買い溜めておいたセリーヌ(CELINE)のヴィンテージシャツなどを出すことにしました。グッチ(GUCCI)といった海外メゾンも今シーズンはヴィンテージのような雰囲気で展開していますし、見せるなら今だな、と。商品を出すときはタイミングも大事です。10年前なら百貨店に古着を置くことなんてことを誰も想像しなかったと思いますが、その頃の手帳に、“伊勢丹に自分の商品を置く”“ハーパースバザーに載る”って書いていて、それが一度に叶いました。商品は古いものを扱っていますが、私自身は常に先のことを見据えながらやっています」

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