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折り紙×風呂敷×テクノロジー=ORISHIKI。開発者、インダストリアルデザイナー川本尚毅の軌跡【INTERVIEW--1/2】

FASHION HEADLINE / 2017年4月9日 18時30分

「METoA Ginza」オープン1周年記念×「ORISHIKI」限定クラッチバッグ(イエロー)

東京・銀座の三菱電機イベントスクエア「METoA Ginza」では現在、N&R Foldings代表、インダストリアルデザイナーの川本尚毅氏による家電を使ったインスタレーションアートが展示されている。(6月14日までを予定)テクノロジーがアートや伝統、文化と結びつき、新しい価値を創造・発信する場所として誕生した「METoA Ginza」はオープン1周年を記念し、川本氏の代表作品オリシキ(ORISHIKI)とのコラボレーションクラッチバッグも限定販売を開始。3月31日の記者発表会ではイメージキャラクターを務める女優杏とのトークセッションで、その魅力について大いに語られた。

川本氏はこれまで、国内有名ブランドとの共同でクラッチバッグを制作、スプツニ子!など世界的アーティストとのプロジェクトにも数多く携わるなど、多方面での活躍を見せる。3月18日に開催されたtiit tokyoのショーでは、ORISHIKIがランウェイデビューを果たした。また、チームの一員として参加したGoogleとJaxaとの共同プロジェクト「KIBO SCIENCE 360 」で折り畳み式VR宇宙ヘルメットを設計・デザインし、ADFEST2017のモバイル部門でグランプリをチーム受賞したばかり。

全ての活動の軸となっているORISHIKIシリーズとは、折り紙のように折りたたみながら風呂敷のように包みこんで持ち運べるケース。平面を立体にする日本の文化と、デジタル時代の新しいものづくりの手法を融合させた完成系がORISHIKIなのだ。2Dと3 Dを自由に行き来するような無二の仕組みは、デザイン性の高さだけでなくアイディアにこそ真の価値を感じる。ORISHIKIには、道半ばで挫折しかけるも、決して諦めずにその価値を信じて歩み続けた川本氏の軌跡が詰まっている。

ーーまずは、簡単な経歴から教えてください。

生まれは広島県呉市です。高校は医歯薬理工系に進む生徒の多い進学校だったのですが、自分は医学部に進むつもりはなく、美術が得意だったことと建築に興味があったことから、造形大学へ入学しました。建築志望ではあったのでが、いざ建築となるとスケール感がピンとこず、興味がインダストリアルデザインへと変わっていきました。当時はデザイン事務所でアルバイトをしながら、現代アートを支援するためのNPO法人AIT(アーツ・イニシアティヴ・トウキョウ)でデザインのお手伝いもしていました。AITには海外アーティストとの交流の機会が多く、なかでもイギリスの大学院を卒業した方やイギリス出身の方との出会いがきっかけで、大学卒業後留学へ行くことにしたのです。

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