台北の問屋街でカフェや荒物店をぶらり。恋愛成就の神様には理想のタイプを具体的に!【ふらりぶらり in 台湾 vol.3】
FASHION HEADLINE / 2017年5月4日 14時0分
迪化街(ディーファージェ)は、台北で最も古いとされる問屋街。干しエビやふかひれ、からすみ、漢方薬、中国茶、ドライフルーツなどを扱う、創業100年を超える老舗が軒を連ねます。また最近では古びた建物をリノベーションしたカフェやレストラン、台湾の現代アートを扱うショップなどセンスある店主の店が増えて、新旧が交差する興味深い街になっています。東京の東日本橋から蔵前にかけてのレトロとモダンが織りなす問屋街みたいだなと感じます。
老舗乾物屋と今どきカフェが交差する問屋街
南京西路あたりから迪化街一段という通りを歩きはじめます。乾物問屋の横におしゃれなカフェやお土産屋など、歩いているだけで楽しめる界隈。しばらくすると布市場として有名な「永楽市場(ヨンラシーチャン)」に出くわします。市場や周辺には、赤や水色の花柄で知られる台湾花布を扱う生地店、レースやチロリアンテープ専門店など、ハンドメイド好きが狂喜する手芸店が集まっています。鮮やかな色使いや紋様の美しさが魅力的な台湾の原住民族柄チロリアンテープは手芸好きの友人のツボを激しく刺激。「あれもこれも」と大量に買い込んでいました。
ポップな色柄も多い台湾の原住民族柄のチロリアンテープ
永楽市場の横は多くの人で賑わう「霞海城隍廟(シャアハイチャンホワンミャオ)」。祀られている恋愛成就の神様「月下老人」に願掛けする人でいっぱいです。廟内でお菓子とお線香をいただき、それを月下老人にお供えします。月下老人に参拝する際には、「相手の外見や性格(好きな人がいる場合はその人を、いない場合は理想の人を)」を詳しくお伝えするそう。そのため誰もが長めな参拝に。信じるモノは救われます、きっと。
多くの男女の願いを叶えてきた「月下老人」
アートギャラリーをのぞき日用品の店でお買い物
長めな恋愛祈願を終えて、さらに進むとユニークなペーパークラフトを発見!誰が作っているのか気になり、飾っているアートギャラリー「典化文化藝術(ディェンファウェンファイーシュ)」で尋ねてみると、ペーパーデザイナーのKain Changさんが企画したPEPAKURAというアートと教えてくれました。パンダ、鳥、鹿、猿、熊など10種類ぐらい展開していて、作る楽しみがあるインテリアグッズとして人気だそう。台湾ではお葬式時に、紙銭(天国で使うお金)や紙で精巧に作った故人の家や車などを燃やして供養するという昔からの習慣があります。そんな習慣がポップなPEPAKURAアートへとつながっているのかもしれません。
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