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アーティスト鈴木ヒラクと日本を代表する全身詩人・吉増剛造のセッション【NADiffオススメBOOK】

FASHION HEADLINE / 2017年8月10日 21時0分

『Drawing Tube vol.01 Archive』鈴木ヒラク・吉増剛造

木曜日連載、アート・ブックショップ「NADiff(ナディッフ)」各店による今読むべき1冊。今週は、『Drawing Tube vol.01 Archive』。東京・恵比寿の本店・ナディッフ アパート(東京都渋谷区恵比寿1-18-4 NADiff a/p/a/r/t 1階)によるご紹介です。

■『Drawing Tube vol.01 Archive』鈴木ヒラク・吉増剛造

「例えば、ダンスは空間への、音楽は時間への、写真は光の、テキストは言語のドローイングとして捉えることもできます。さらに地図上の道路や、夜空における星座、人間の腸なども含めてみると、私たちは世界の様々な領域に『ドローイング』を見出せるでしょう。」(鈴木ヒラク 本書より抜粋)

ドローイングの領域を拡張し続けるアーティスト・鈴木ヒラクが発足した、ドローイングの実験室“Drawing Tube(ドローイングチューブ)”。初の出版物となる本書は、2016年9月に山形ビエンナーレで行われた、鈴木ヒラクと詩人・吉増剛造のセッションの記録集だ。

床に敷かれたロール紙の上で、吉増剛造が発する音や言葉を受信し、記述していく鈴木ヒラク。パフォーマンスの最中、鈴木の記述行為が「吉増さんの音を誘発することもあった」という。二人の交信によって描かれたドローイングは、迸る閃光のようであったかと思えば、石のように重く、固い物質のようにも変化する。記録集は、新聞紙のザラ紙にモノクロ印刷と、簡素であるがゆえに情報量は少ないが、それがかえってドローイングの筆跡を強調している。

本書は、パフォーマンス時のドローイングと神宮巨樹による記録写真に加え、書家・華雪によるテキスト「ことばがうまれる間際」、サウンドスケープ研究者の高橋憲人と鈴木ヒラクの電話対談を収録。“ドローイング”をめぐるDrawing Tubeの今後の取り組みにも注目したい。

なお、NADiff a/p/a/r/tでは数量限定で、鈴木ヒラクのサイン本を販売。9月8日には吉増剛造が自ら企画するイベントシリーズ「剛造Organic Fukubukuro Orchestra」の第3弾を開催予定だ。

【書籍情報】
『Drawing Tube vol.01 Archive』
著者:華雪、鈴木ヒラク×高橋憲人 電話対談
翻訳:今田匡彦、江口研一
デザイン編集:庄野祐輔
写真:神宮巨樹
版元:Drawing Tube
モノクロ/272×406mm/80ページ
部数:500部
発行年:2017年7月
価格:2,500円

【展覧会情報】
剛造Organic Fukubukuro Orchestra Vol.3 “幻をみるひと。”
出演:吉増剛造 × MARYLYA
ゲスト:城戸朱理
会場:NADiff a/p/a/r/t
住所:東京都渋谷区恵比寿1-18-4
会期:9月8日
時間:19:00~20:30(開場18:30)

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