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エスパス ルイ・ヴィトン東京でギルバート&ジョージによるアイコニックな大型の3連作を日本初展示

FASHION HEADLINE / 2021年10月18日 15時0分

彼らの著名なフォトモンタージュは、細かなルールに従って厳密に構成されています。最初は白黒、その後はカラー化され、彼らの格子状の構成はしばしば、ステンドグラスになぞらえられてきました。2004年に開始したコンピューターグラフィックスの使用によって、ますます洗練された寓話的な作品を制作できるようになります。

フォンダシオン ルイ・ヴィトンの所蔵コレクションには、最新シリーズからの作品も加わり、1971年から2019年までのギルバート & ジョージの相当数の作品群が含まれています。現代叙事詩のマニフェストである《Class War, Militant, Gateway (階級闘争、闘争家、入り口)》(1986年)は、彼ら初の大作でした。この作品は、共同体への所属から、個人的良心や自己肯定の出現まで、個人の冒険を描いています。彼らのほとんどの作品の場合と同様、イメージは黒枠の格子状に配置され、赤、白、青が主体のフリーズ (帯状装飾)を呈しています。ギルバート & ジョージは、垂直的な「抑圧のピラミッド」を、もはや階級によって分けられていないように見える社会の水平性に置き換えています。この民主的な調和は、ここでは、前景にいるすべての人物が穿いている、簡素な長ズボンや短パンといった青い仕事着を通して表されています。

日本においてギルバート & ジョージの作品が展示されるのは2009年以来のこととなり、エスパス ルイ・ヴィトン東京にとっても、フォンダシオン ルイ・ヴィトンの所蔵コレクションから選ればれたこの傑作を日本で紹介できる貴重な機会となっております。


アーティストについて

ギルバート・プロッシュ(1943年、イタリア・サン・マルティーノ・イン・バディーア生まれ)とジョージ・パスモア (1942年、英国・プリマス生まれ) は、英国 ロンドンを拠点に活動。2人は1967年にロンドンのセント・マーチンズ・スクール・オブ・アートで出逢い、ほどなく、2人組「ギルバート & ジョージ」を結成することになりました。

パフォーマンスの上演やドローイング技法の展開に取組んだ後、ギルバート & ジョージは1971年に写真を用いはじめ、さまざまなフォーマットで白黒作品を制作し、壁に散りばめて配置する手法をとりました。1974年からは、複数の写真を組み合わせて1つの作品にまとめることに着手。そこでは、フレームの黒の輪郭が、格子のマス目のようにイメージを構成します。2000年代初め以降は、コンピューターグラフィックスを使用して、現代世界の動静を取上げる、より一層洗練した寓話を制作できるようになりました。

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