名店、新店、職人 パリで和菓子に出会う【CHAPTER.2:パティスリー朋 TOMO】
FASHION HEADLINE / 2018年11月24日 13時0分
日本文化が織り込まれた和菓子が、いま欧米諸国でも注目されている。美食大国であり、お菓子の国であるフランス・パリで、人々に愛される和菓子店や和菓子職人など、パリの和菓子を訪ねてみた。
フランス人店主が手掛ける
どら焼きのサロン・ド・テ
ふわふわ、もちもちの皮に餡を挟んだどら焼きは、洋菓子に近い和菓子かもしれない。パリ2区にある、どら焼きをメインとしたサロン・ド・テ「パティスリー朋 TOMO」。オーナーである、フランス人パティシエ、ロマン・ガイヤさんは、昔から日本茶が好きで自然と和菓子に惹かれていった。パティシエになりフランス伝統菓子をつくるなか、和菓子にフランス菓子の要素を取り入れてみたらおもしろいのでは、と思うようになる。
そんな時、和菓子職人の村田 崇徳さんに出会い、ふたりで2016年に「パティスリー朋 TOMO」を開店。パンケーキに似ているためかパリっ子にも馴染みやすく、買ってすぐに食べ歩くひとから店内でお茶と味わうひとまで、オープンから2年で“どら焼き”はパリのおやつになった。
季節のフルーツやクリームで、華やかに彩るパリ製どら焼き
今は、ロマンさんが店主として店を切り盛り。餡を挟んだだけの定番どら焼きからフランス菓子のようにフルーツやクリームで飾られたどら焼きまで、ロマンさんのアイデア菓子がショーケースに並ぶ。季節のフルーツとマスカルポーネチーズをあわせた「季節のどら焼き」、ゆずをクリームに加えた「どら焼き ラシトロネ」などが人気だそう。
店では、日本茶好きなロマンさんが選んだ、緑茶や玄米茶などが楽しめる。「パリでおやつとなった朋の“どら焼き”を日本にも伝えたい」とロマンさん。近いうちにパリのどら焼きが、日本へ里帰りするかもしれない。
取材・文/森 有貴子
<プロフィール>
江戸の老舗や職人などの取材が多く、相撲、歌舞伎、落語と江戸文化好き。
オンラインマガジン「暮らしとおしゃれの編集室」(主婦と生活社)にて「大人の江戸あるき」というコラムを連載中。2019年から和菓子連載を予定。
Pâtisserie TOMO(パティスリー朋)
住所:11 Rue Chabanais, 75002 Paris FRANCE
営業時間:12:00-19:00
定休日:月曜日
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