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平成最後の渋谷桜ヶ丘を体験せよ、廃墟感溢れるアート展は屋上でYOSHIROTTENの映像をビルに投影

FASHION HEADLINE / 2018年11月27日 9時0分

10月31日に東京都知事の正式認可が下りた渋谷駅南西部の再開発地域にある取り壊しビルを会場に、渋谷らしいアートイベントが12月2日まで(木・金・土・日曜のみ開催)行われている。


2023年の開業に向けて再開発の進む約2.6ヘクタールという広大な敷地の一部は既に退去が完了しており、来年1月より取り壊しが始まる予定だ。同イベントもビル使用の許可が下りたのは約1ヶ月前。短い準備期間ながら廃墟感をうまく装置化して、アミューズメント施設に変貌させている。東京を代表するさまざまなカルチャーを産み出した同エリアへのメモリアルを込めて、現代美術から広告まで30名以上のアーティストが協力し、昼から夜まで楽しめる空間となっている。


会場の旧ヤマハエレクトーンシティ渋谷


旧ヤマハエレクトーンシティ渋谷のルーフトップ

旧ヤマハエレクトーンシティ渋谷のビル一棟まるごと使用したこの「ARIGATO SAKURAGAOKA」展は写真、ビデオ、インスタレーションなどの展示とともに、5階屋上にはルーフトップバーをオープン。日没からは周辺のビルをスクリーンにYOSHIROTTEN+Hisham A. Bharoochaの映像作品が投影され、DJは昼間から行われている。音楽とアートをコンプレックスして、SNSを中心に話題を集めている。


ビルに投影されるYOSHIROTTENの映像作品

荒木経惟、篠山紀信、杉本博司、森山大道などの大御所からライアン・マッギンレー(Ryan McGinley)、HIROMIX、小浪次郎、蜷川実花、田島一成、北島明、レスリー・キー、柿本ケンサク、高木康広、若木信吾、ライアン・チャン(Ryan Chan)など錚々たる顔ぶれが出品している写真展は4階までの各部屋で迷路状に設営。


特に六本木アートナイトやコムアイ(水曜日のカンパネラ)とのインスタレーションなど、その覆面性を含め注目を集めているサイドコア(SIDE CORE)は、ビルの元レッスンルームを活用したクローズドの空間で映像作品を公開。グラフィティライター&スケーターのBABUを撮った作品やエブリディ・ホリディ・スクワッド(EVERYDAY HOLIDAY SQUAD)との話題作と共に、フランスのグラフィティアーティスト・リゾット(RIZOT)の作品と映像や、ビル全体に描かれたsnipe2の作品、YAIYAIとのインスタレーションなどで参加。渋谷・桜ヶ丘の磁場と共鳴するストリートとアートの接点としての作品は、今回のイベントのコアとしての役割を果たしている。

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