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「ritsuko karita」のアトリエから【インタビュー】Vol.3

FASHION HEADLINE / 2020年4月1日 10時50分

「ritsuko karita」のアトリエから【インタビュー】

理想の始まるアトリエ


これは、苅田さんにお伺いした「ritsuko karita」のアトリエの今とこれからここでうまれてゆくものたちのお話です。
自分のなかにある“理想”について考えることは、時に自分の幼少期に立ち返り、自分自身を見つめなおすことにもなります。これから進む先は、これまで進んできた軌跡の先にしか見つけられない場所。これからについて踏み出す時だからこそ、一度自分のこれまでを見つめなおし、本当に大事にしたいこと、大切な想いについて、ゆっくり考えてみたいものですね。

Vol1.初めまして、あたらしいアトリエ
Vol2.アトリエおきにいり
Vol3.理想の始まるアトリエ
Vol.4アトリエでの暮らし


苅田さんにとっての“自分の理想”って何ですか?

『どうぶつの森』とか、ジブリとか。どうぶつの森はNINTENDO64からやっていて、もちろんDSでもやっていて、暮らし方の憧れとして存在していますね。どうぶつの森は、服を作っているヒト、ヒトというか、どうぶつ、ですかね、と商店をやっている店主と、珈琲を出すマスターなどがいて、お手紙を出して住民と仲良くなったりしていて、そこにとても憧れますね。ジブリも、『魔女の宅急便』とか、パン屋さんに住まわせてもらってお店番をして、穏やかでのんびりしながらも自分の仕事を一生懸命する。私自身そういう人たちになりたいなととても思います。好きなものに囲まれて、クリエイティブなことが出来る、これ以上おおきな夢はないです。小さなコミュニティのなかで、みんながすきなことをしていて、それが周りとのかかわりになっていく、それが本当に理想ですね。

※どうぶつの森=架空のどうぶつたちの住む世界で気ままに暮らすことができるゲーム。
ゲームの中の村に住んで、近所の人と話をしたり、買い物をしたり、手紙を書いたり、好きなことができる。




その“理想”がこのアトリエから始まる…?

そうですね。やりたかったことを凝縮させていくとお店を開くことに繋がっていて、それはこのアトリエでこれからしていくことですね。




ちっちゃなころから服を作ってお店やさんをしたいとは思っていて、それを意識してこうやって過ごして来ました。私、双子で、小さいころおばあちゃんと双子の妹とよくお店やさんごっこをしていたんですよね。私がお店側で、おばあちゃんと妹がお客さまで。マジックテープでくっついている野菜に値段をつけて、偽物のお金を渡して買いに来てもらって。その頃から「誰かに来てもらって、包みを渡す」というお店やさんの行程がだいすきで。
今もご注文いただいた商品にはリボンで縛ってメッセージを書いて渡すようにしています。贈り物をするときに、なにかコミュニケーションをとって渡すのがとてもすきで、大切にしていますね。私はファッションデザイナーかもしれないけど、服を作ることだけではなく、服を作ってからのその後の工程もだいすきで。だから、これからはもっと服の後の提案もしたいですね。着方や、見届けるところも。服を作ること、送りだすこと、そのすべてがやりたくて、それがこのアトリエから始まりますね。
といっても、正確には、まだ始まっていないんですけどね。これからどんどんお客さまがちょっと会いに来たくなって来られる場所にしていきたいです。
私は、現実っていうより、映画とかゲームとか、妄想というか、そういう物語として描かれている生活を、夢見がちかもしれないですけど、リアルでもできると信じているんですよ。だから、そういう場所になるようにアトリエにも名前つけた方がいいかもねって友達と話しているんですけど、悩んでいてまだしっくりきていなくて、でも、ひらがな三文字とか四文字とかで、ちょっと幻っぽい感じがいいなあとは思っています。

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