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エスパス ルイ・ヴィトン大阪「Fragments of a landscape(ある風景の断片)」展にジョアン・ミッチェルの作品2点が追加

FASHION HEADLINE / 2021年6月29日 17時0分

Courtesy of Fondation Louis Vuitton
Photo credits: © Keizo Kioku/Louis Vuitton

エスパス ルイ・ヴィトン大阪は2021年2月のオープンを記念して、アメリカを代表する2人のアーティスト──1950年代に画家としての活動をスタートさせ、第二次大戦後の抽象表現主義の旗手となったジョアン・ミッチェルと、1970年代初めにミニマル・アート運動を牽引した彫刻家カール・アンドレの作品を紹介する「Fragments of a landscape(ある風景の断片)」展を開催しております。本展は、これまで未公開のフォンダシオン ルイ・ヴィトンの所蔵作品を世界各地のエスパス ルイ・ヴィトンでご紹介する「Hors-les-murs (壁を越えて)」プログラムの一環であり、東京、ヴェネツィア、ミュンヘン、北京、ソウル、そして今回新たに大阪が加わり、国際的なプロジェクトを通じて、より多くの人々に所蔵作品に触れる機会を提供することを目指しています。

ジョアン・ミッチェル(1925-1992年)は、シカゴ美術館附属美術大学で学び、1948年に渡仏、1949年までパリに滞在しました。拠点とするニューヨークに戻ると、コンラッド・マルカ=レーリ、ウィレム・デ・クーニング、フランツ・クラインが設立した芸術家の集いの場「ザ・クラブ」(「8thストリート・クラブ」とも呼ばれる) の活動に参加。1953年にステイブル・ギャラリーで個展を開催して高く評価されてから2年後、ニューヨークとパリを往き来する生活を送り、フランスでは北米出身のアーティストたち(シャーリー・ジャフィ、サム・フランシス、ノーマン・ブルーム、ソール・スタインバーグ、ジャン=ポール・リオペル)と親交を深めました。1969年、クロード・モネが住んでいたことで知られるヴェトゥイユに居を構えると、豊かな色彩によって光に寄せる想いを表現しはじめ、その作風は彩られた表面の細分化という特徴を帯び、ミッチェルは「抽象的印象派」と見なされるようになります。ただし、この呼称は、彼女の作品の骨格をなすダイナミックな対立──自然を忠実に表現したいという想いと、尊敬するファン・ゴッホから影響を受けた主観的で激烈な表現のパワーのぶつかり合い──を消し去るものでした。1972年以降、ミッチェルは大型作品に取組むようになります。異彩を放つ作品の構造は、彼女特有の官能的な色使いが存分に発揮されることを可能にしました。1980年代初頭、才能の絶頂期を迎えたミッチェルは、今回展示される《Untitled》(1979年) や《Cypress》(1980年) に表れているように、明らかに風景画に回帰しています。晩年期の作品に見られる光と色が交互に繰り返される抽象的「モチーフ」は、彼女の筆遣いがますます自由になっていったことを示しています。

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