1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 社会
  4. 社会

【対策】嬉野温泉の源泉の水位「過去最低」に 旅館はくみ上げ量を抑制中 市は入湯税アップへ

FBS福岡放送ニュース / 2025年1月24日 19時5分

FBS福岡放送

佐賀県の嬉野温泉では、西九州新幹線の開業以降、インバウンドも含めた観光客が増加しています。その一方で源泉の水位が下がっていて、旅館などが対策に乗り出しています。

佐賀・嬉野市

■阿部まみアナウンサー

「嬉野温泉駅のすぐ近くにあるこちらの足湯。温まりますね。」

日本三大美肌の湯といわれる嬉野温泉。九州でも有数の人気観光地で、西九州新幹線の開業も後押しして多くの観光客が訪れています。

■韓国から訪れた人

「すごくいいですよ。」

「最高、いいですね。」

■近くの製茶店の人

「嬉野温泉にいっぱいお客さんが来ていただいてこその、お茶屋ですからね。」

入湯税アップへ

嬉野市の検討委員会は今週、入湯税について、宿泊客は100円アップの250円、日帰り客は50円アップの100円とする報告書案をまとめました。早ければ2026年4月からの実施を目指しています。税収は観光振興などに使われる予定です。

源泉の水位が低下

その嬉野温泉に異変が起きています。

■阿部アナウンサー

「温泉にとって一番重要な、源泉の水位が下がっているということです。」

観光客の増加で湯をくみ上げる量も増えたことなどから、源泉の水位が低下しているというのです。嬉野温泉旅館組合の理事長を務める「大正屋」の山口剛さんは、危機感を持っていました。

山口理事長

■嬉野温泉旅館組合・山口剛理事長

「1年ぐらい前から水位がどんどん減少してきて、ちょっと危ないなと思いながらも、お客様の増加に伴い、止めるわけにもいかず。」

佐賀県によりますと、嬉野温泉の源泉の平均水位は、4年前は50メートルでした。ところが2024年、一時的に40メートルを割り込み、過去最も低くなったのです。

■山口 理事長

「各自がどんどん吸い上げていったらなくなる一方なので、それは阻止していきたいと思っています。」

佐賀県は2024年12月、湯のくみ上げを抑えるために数値目標を決め、要請を受けた旅館側は温泉のくみ上げ量を抑えています。

張り紙には

■阿部アナウンサー

「旅館の各部屋には、温泉資源の保全のため、深夜から翌朝5時までの利用を控えるよう呼びかけるチラシが貼ってあります。」

地元の温泉旅館組合は、利用客に対して、深夜の時間帯は内風呂を含む温泉の利用を控えてもらうよう呼びかけています。

24日の会見

温泉旅館組合理事長の山口さんは24日、嬉野市の村上市長とともに会見を開きました。

■嬉野市・村上大祐市長

「最初に申し上げたいのが、状況をコントロールできている状態ではある。その先の深刻な危機に陥らないために今、官民あげて取り組みを進めています。」

村上市長によりますと、源泉の水位は旅館側の協力で少しずつ回復しているということです。

村上市長

■村上市長

「春節など春先にかけて節約を呼びかけつつ、その先の対策につなげたい。」

組合理事長の山口さんは、嬉野温泉を今後も残していくための決意を語りました。

■山口理事長

「この素晴らしい日本三大美肌の湯を次世代に残していくのが私たちの使命です。持続可能な限り、温泉とともに共存共栄発展していくと。」

今後は、組合として源泉の利用についてのルールを明確にするなど、取り組みを進めていくとしています。

この記事の動画はこちらから再生できます

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください