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介護費用の自己負担額はどれくらい? 年金で支払える金額?

ファイナンシャルフィールド / 2021年5月19日 23時10分

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「人生100年時代」といわれています。65歳で定年退職をしたとして、約35年という時間が残されています。この間、ずっと健康でいられるとよいのですが、人は必ず衰えて、そして死を迎えます。衰えた時にお世話になるのが「介護」です。
 
もちろん、介護にはお金がかかります。自分自身だけでなく、配偶者の介護も必要でしょうし、その前に親の介護に直面する可能性もあります。
 
介護は、大きく分けて2つに分類することができます。
 
1つは自宅で介護を受ける「在宅介護」、もう1つは介護施設など外部の施設で介護を受ける「介護施設を利用した介護」です。介護施設は、施設によって費用が大きく異なりますし、高級な有料老人ホームとなると、入居一時金だけで数千万円から数億円かかる施設もあります。これは、多くの人にとっては、現実的な選択肢ではないかもしれません。
 
今回は、「在宅介護」の費用がどれくらいかかるのかを確認し、公的年金で賄えるかについて検証してみたいと思います。

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在宅介護にどれくらいかかる?

在宅介護にかかる費用は、訪問ヘルパーやデイサービスの利用など介護保険による介護サービスの利用にかかる費用と、 医療費やおむつ代などの介護サービス以外にかかる費用の2つに大きく分けることができます。それぞれの費用を1人1ヶ月あたりの平均支出を表1にまとめてみました。
 

 
介護サービスの費用は、全体の平均で1万6000円です。要介護度1〜3では、介護度が高くになるにつれ、支出額も高くなり、要介護3で最も支出が高くなります。要介護4と5は、要介護3より費用負担が低減されます。
 
介護サービス以外の費用は、全体平均で3万4000円です。要介護度が高くなるにしたがって、費用もかかってきます。要介護1に比べ、要介護5は、約2倍の費用がかかるのが実態のようです。
 
なお、両者をあわせた在宅介護にかかる1ヶ月あたりの費用の合計は、全体平均で5万円となります。要介護度が高くなるにしたがって、費用も高くなる傾向にありますが、要介護3と要介護4の差は0.1万円と差が大きくありません。しかし、要介護1に比べ要介護5は、2倍以上の費用がかかります。
 

介護にはどれくらいの年数がかかる?

公益財団法人 生命保険文化センターが行った、過去3年間に介護経験がある人に、どのくらいの期間介護を行ったのかを聞いた調査結果を表2にまとめてみました。
 

 
介護を行った期間(現在介護を行っている人は、介護を始めてからの経過期間)は、平均4年7ヶ月(54.5ヶ月)になりました。4年以上介護した割合も4割を超えています。また、10年以上介護している割合は、14.5%との結果になりました。
 

まとめ

在宅介護にかかる費用は、訪問ヘルパーやデイサービスの利用など介護保険による介護サービスの利用にかかる費用と、医療費やおむつ代などの介護サービス以外にかかる費用を合わせて、平均5万円/月がかかります。また、介護期間は、平均4年7ヶ月になります。
 
これらは、あくまでも平均値であるため、それぞれの介護のやり方などによって異なることはいうまでもありません。したがって、これらの費用や期間の平均値を、一人ひとりによって金額が異なる公的年金を活用する1つの目安として、活用してもらえばよいと思います。
 
また、費用だけでなく、介護する家族などの方々の工数などの面も踏まえて、介護のやり方や質に配慮する必要があるのではないでしょうか。
 
(出典)
家計経済研究所「在宅介護にかかる費用」
公益財団法人 生命保険文化センター「介護にはどれくらい年数・費用がかかる?」
 
執筆者:堀江佳久
ファイナンシャル・プランナー

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