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出産時に緊急帝王切開! どのくらいお金がかかる?

ファイナンシャルフィールド / 2021年6月20日 3時10分

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新しく授かった命、しかし、妊婦健診の過程で、逆子や胎盤異常などで普通出産では難しいということがわかる場合があります。そのような場合は予定帝王切開ということで心構えも準備もできるかと思います。   ところが、分娩(ぶんべん)室に入ってから「お産が進まない」などの理由で母体や赤ちゃんに危険がおよぶということで、緊急に帝王切開に切り替えることがあります。まずは、「いのち」が大事ですが、やっぱりちらつく「費用」。今回は緊急帝王切開の費用について考えてみたいと思います。

ズバリ! 帝王切開にかかる負担は、3割負担で10万円程度

もともと出産は病気ではありませんが、緊急帝王切開は医療行為ですから「保険診療」になります。一般的に、帝王切開の手術代が約30万円(手術そのものは30万円弱ですが、それ以外に麻酔薬や投薬なども含みます)といわれていますから、仮にその金額であった場合は3分の1が自己負担(約10万円)ということです。
 
もっとも、実際には緊急帝王切開手術代以外に出産にかかる費用が発生します。こちらは保険診療ではありません。ただし、出産育児一時金で42万円が支給されますので、実際には諸費用のみということになります。
これらは一般的には国から医療機関に直接支払われるため、出産に関わった私たちを素通りするイメージです(実際には医療機関によって、私たちが前払いをするというケースもあります)。
 

トータルでおおむね15万円程度の自己負担

一例として金額を示しざっくりまとめると、緊急帝王切開手術は保険診療なので、薬剤や麻酔代を含めて30万円のうちの約3割で9万~10万円の自己負担。出産は、出産育児一時金の支給から基本的にはほぼ負担はないと考えて差し支えないでしょう。それ以外には、入院に伴う諸費用が5万円程度と見積もっておけばよいかもしれません。
 
※上記の金額はすべて一例です。病院の規模や環境、出産時や入院時の状態など、さまざまな要因により金額は変動します。
 
帝王切開とはいえ、手術ですから、それに伴う処置・治療、また場合によっては数日であれ個室ということになれば差額ベッド代、それに食事療養費が入院に伴う諸費用に含まれる場合があります。また、産後の入院期間が長引くことになれば当然、この費用負担も上がっていきます。
 

民間の保険には帝王切開などの異常分娩をカバーする商品もあり

民間の保険会社では、帝王切開、骨盤位分娩、吸引分娩、鉗子分娩など、いわゆる異常分娩の場合の入院費をカバーしてくれる保険商品を提供しています。保険契約を締結したときに、どういった場合に給付が受けられるのかを確認しておくとよいでしょう。
 
いざ、「緊急帝王切開です」と言われたときに、医療費の支払いがちらついてパニックになってしまうというケースを耳にします。いくら支払いが心配といっても、分娩台に上がってしまったらどうしようもありません。お産のリスクについては、あらかじめ知っておくことが大切ですね。
 
執筆者:柴沼直美
CFP(R)認定者

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