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冬までは「シャワー」で乗り切るつもりです。湯船をためる場合と比較して、どれくらい水道代とガス代は節約できますか?

ファイナンシャルフィールド / 2023年10月22日 6時10分

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「浴槽にお湯をためると、その分の水道光熱費がかかるから、シャワーで済ませよう」と、お考えの方もいらっしゃるでしょう。しかし、家族の人数やシャワーの使用時間によっては、シャワーだけのほうが、水道代とガス代がかかることがあります。   そこで今回は、湯船につかる場合とシャワーのみの場合の、コストを比較します。少しでも水道光熱費を安く抑えたい方は、ぜひ参考にしてください。

15分のシャワーにかかるコスト

まずは、シャワーにかかるコストを計算してみましょう。
 

【水道代】

東京都水道局によると、シャワーを1分間流しっぱなしにすると、約12リットルの水を使用するとのことです。
 
つまり、15分シャワーを浴びた場合は、ずっと水を出しっぱなしにしていると、180リットルの水を消費することになります。1リットル当たりの水道代の目安を0.24円で考えると、15分のシャワーにかかる水道代は約43円になります。
 

【ガス代】

ガス代を計算するには、以下の式を使用します。
 
上昇させる温度×水量×熱効率÷発熱量×ガス代単価
※ガス代単価は130.46円/立方メートル(東京ガスの2023年10月・東京地区等・一般契約料金・B表「基準単位料金」を参照)、熱効率80%、発熱量1万751キロカロリーとして計算
 
20度から40度に水を上昇させる際のガス代は、以下の通りです。
 
(40度-20度)×180リットル×80%÷1万751キロカロリー/立方メートル×130.46円/立方メートル=約35円
 
水道代とガス代を合計すると、約78円のコストがかかることが分かりました。
 

浴槽にお湯をためるのにかかるコスト

浴槽1杯には、一般的に200リットルの水が必要とされています。そのため、お風呂1回分の水道代は、48円です。
 
ガス代を前述の式にあてはめて計算すると、約39円になりました。
 
水道代とガス代を合計すると87円となり、シャワーを15分使うよりもコストが高いことが分かります。
 

使う状況によってはお湯をためたほうがお得

前出の比較より、シャワーを15分使うほうが、浴槽にお湯をためるよりも、コストが9円ほど安いことが分かりました。しかし、家族の人数が増えれば、その分、シャワーにかかるコストが高くなります。さらに寒い時季には、シャワーを長時間出しっぱなしにしてしまうこともあるでしょう。
 
お湯につかり、十分に体を温めてからシャワーを浴びることで、お湯の出しっぱなしを防いで、結果として、コスト削減が期待できるかもしれません。
 
一人暮らしであれば、シャワーでさっと済ませるほうがコストは安く済みますが、家族世帯や寒い時季には、浴槽にお湯をためるほうがお得といえるでしょう。
 

寒い日はお湯をためたほうが節約につながる

15分のシャワーであれば、浴槽にお湯をためるよりも、1回当たり9円ほどコストが安く済むことが分かりました。
 
しかし寒い日に、シャワーだけで済ませるとなると、夏に比べて、シャワーの時間が長くなることが考えられます。寒さをがまんしながらシャワーを長時間出しっぱなしにすると、その分、水道代とガス代がかかります。お湯につかって体を温めることで、シャワーにかかる時間が減り、コスト削減につながるでしょう。
 
さらに残り湯を、洗濯や掃除、庭の水やりなどに活用することで、より節約効果が期待できます。状況に合わせて、入浴方法を決めるとよいでしょう。
 

出典

東京都水道局 よくある質問 もっと知りたい「水道」のこと
東京都水道局 よくある質問 節水について
東京ガス ガス料金表(家庭用/業務用・工業用 共通) 東京地区等 
経済産業省 北海道経済産業局 実践!おうちで省エネ(19ページ)
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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