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30歳で「年収400万円」です。あまり昇給を期待できないのですが、このまま定年まで収入が変わらなかったら「老後の年金」はいくらもらえますか?

ファイナンシャルフィールド / 2023年10月31日 2時0分

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年金だけで老後の生活を全て支えるのは現実的ではないと言われることも増えましたが、そうはいっても老後にもらえる年金があるかないか、具体的にいくらもらえるのか気になる人も多いのではないでしょうか。   自分が受け取れる年金額によって、定年後の働き方やお金の使い方も大きく変化することが考えられるため、無視できない問題の1つです。本記事では、仮に30歳会社員で年収400万円の人が、大卒入社時から定年(65歳とします)まで収入が変わらなければ、老後いくら年金をもらえるのか解説します。

老齢基礎年金は一律で月6万円超受け取れる

老後に受け取れる年金は大きく分けて「老齢基礎年金(国民年金に加入することで支給される)」と「老齢厚生年金(厚生年金保険に加入することで受け取れる)」の2種類があります。
 
まず老齢基礎年金は、国民年金の資格期間を満たしていれば受け取れるものです。現役時代の収入の規模にかかわらず、40年間納付した際の満額は、2023年度の場合で月額6万6250円支給されます。
 

現役時代に年収400万円だともらえる厚生年金は7万円!?

現役時代にいくら稼いだかによって年金額が変化するのは老齢厚生年金の部分です。老齢厚生年金は「報酬比例部分+経過的加算+加給年金額」によって求められますが、今回は定額部分や加給年金額については考えないものとします。
 
報酬比例部分は、各種厚生年金額の基礎となるもので、年金の加入期間や過去の報酬などによって具体的な金額は変化し、計算方法は2003年3月以前と4月以降の加入期間で異なります。
 
今回は30歳会社員が老後にいくら年金をもらえるのかを想定しており、厚生年金加入時は後者の計算方法(平均標準報酬額×5.481/1000×2003年4月以降の加入期間月数)を当てはめています。
 
年収400万円のため月額の平均報酬額が約33万3000円となり、標準報酬月額は34万円、2003年4月以降の加入期間月数は516月(23歳から65歳までの43年間)とすると、約96万1586円となり受給額は月額約8万円です。老齢基礎年金とあわせると月額約14万円受け取れる計算です。
 
ただし、これはあくまで概算で実際に受け取れる数字とは異なる可能性があります。自分自身が受け取れる正確な年金額を把握したい場合は「ねんきん定期便」を確認するか、年金事務所などに問い合わせてください。
 

まとめ

今回は、30歳会社員で年収400万円の場合、仮にこのまま定年まで収入が変わらなかったら老後はいくら年金をもらえるのかを解説しました。
 
老後不安を解消するためにも自分自身が老後にいくら年金を受け取れる可能性があるのか把握することは非常に重要です。ただし、物価の変動や年金制度改革などによって状況が変わると、将来もらえる年金が減ってしまう可能性もあります。
 
そのため毎月の収入を年金のみに依存せず、定年後もできる限り長く働いて給与収入を得たり、資産運用などで収益を確保したりするなどの工夫は欠かせないと考えられます。
 

出典

日本年金機構 令和5年4月分からの年金額等について
日本年金機構 老齢厚生年金の受給要件・支給開始時期・年金額
日本年金機構 は行 報酬比例部分
全国健康保険協会 令和5年3月分(4月納付分)からの健康保険・厚生年金保険の保険料額表(東京都)
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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