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宝くじで「1億円」当選しても、家族に分けると税金がかかるって本当? 自分だけなら「非課税」で受け取れるの?

ファイナンシャルフィールド / 2024年2月5日 4時30分

宝くじで「1億円」当選しても、家族に分けると税金がかかるって本当? 自分だけなら「非課税」で受け取れるの?

夢を買うものといわれる「宝くじ」、年末ジャンボ宝くじなどで、夢にまで見た高額当選を果たした人もいるかもしれません。しかし、高額当選後に不安になるのが税金ではないでしょうか。また、高額当選した宝くじの当選金を家族に分ける場合の注意点についても気になるところです。   そこで本記事では、宝くじに高額当選した場合にかかる税金について解説していきます。

宝くじの当選金は基本的に非課税

宝くじの当選金は、基本的に非課税です。住民税や所得税の対象にはなりません。その理由としては発売元が全国都道府県と20指定都市(地方自治体)になっていることが挙げられます。
 
宝くじの収益金の一部は全国都道府県と20指定都市に還元され、公共事業に使われています。つまり、宝くじの購入金額の一部が地方自治体に納められることになっているのです。それに加えて住民税や所得税を支払うことになれば、地方自治体が資金を2重に徴収する形になってしまいます。
 
実際に、令和4年度の宝くじの売上金の36.7%にあたる3052億円が地方自治体に納められました。宝くじを購入することは間接的に地方自治体を支援していることにつながるようです。
 
このようなことから「当せん金付証票法」によって宝くじの当選金は非課税であると定められているので、基本的に税金がかかることはありません。
 

家族に当選金を分配すると税金がかかる

宝くじで高額当選をした際に、家族に分けようと考える人も多いのではないでしょうか? しかし、当選金を受け取った後に分配することは税金がかかる可能性があるのでおすすめできません。当選金を分配することは贈与に該当するので、贈与税がかかるおそれがあります。
 
「贈与税」は個人から財産を受け取った際にかかる税金です。1年間に110万円という基礎控除がありますが、基礎控除を超えてしまった金額が贈与税の対象となります。そのため、年間110万円を超えないように、毎年少しずつ当選金を渡す場合は贈与税の対象になりません。
 
しかし、多額の当選金を1度に渡した場合は贈与税の対象となります。贈与税は税率が高いので多くの税金を支払わなければいけない場合が多いです。家族に分ける場合は渡し方も重要になります。
 

共同購入も選択肢の1つ

当選金を家族で分けたい場合は、宝くじの共同購入も選択肢の1つです。
 
共同購入では、「当選金を分配率によって分ける」ことができます。分配率は購入枚数をグループで購入した枚数で割ったものです。例えば、自身の購入枚数が20枚、グループで購入した枚数が100枚だった場合、20%が分配率です。分配率が20%で1億円が当選した場合は2000万円が分配されます。
 
共同購入はインターネットでも可能です。家族で共同購入することで高額当選した場合も分配率で分けることができます。家族で楽しみたい場合は共同購入もおすすめです。
 

夢を分けることができる共同購入も選択肢の1つに

宝くじは基本的に非課税ですが、贈与をすると家族間でも贈与税の対象となります。せっかく高額当選をしても税金を多くとられてしまうのは嫌だと思うならば、共同購入することもおすすめです。家族共同購入をすることで家族間でも当選金を分けることができ、分配率で分けるのでもめる心配もありません。夢を買う宝くじですが、夢を分けることができる共同購入も選択肢の1つに考えてみましょう。
 

出典

宝くじ公式サイト 宝くじの仕組み
国税庁 No.4402 贈与税がかかる場合
宝くじ公式サイト ネット購入 共同購入とは
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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