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福沢諭吉の「1万円札」は2種類あるって本当?「ホログラムなし」だとめずらしい!? それぞれの違いを解説

ファイナンシャルフィールド / 2024年3月4日 10時0分

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福沢諭吉が描かれた1万円札は、日本で生活していれば日常的に目にする一般的な紙幣です。しかし、この紙幣には2種類あることに気がついている人は少ないかもしれません。実は、色やデザインが異なっている部分があるのです。この記事では、それぞれの1万円札の違いに触れたうえで、古いお札がいつまで使えるのかについて解説します。

福沢諭吉の1万円札には2種類ある

福沢諭吉が描かれた1万円紙幣には、2つの種類があります。以下で、その違いを説明します。なお、紙幣の発行順はAから始まるアルファベット記号で区別されます。現在は「E券」で、その前は「D券」が発行されていました。
 
・D一万円券
最初のバージョンであるD一万円券は、昭和59年(1984年)に初めて発行され、この紙幣の裏面には美しい「きじ」が描かれています。この時の紙幣は、サイズが縦76mm、横160mmで、記番号は当初、黒色で印刷されていましたが、平成5年(1993年)12月以降は褐色で印刷されるようになりました。
 
・E一万円券
次に登場したバージョンは、平成16年(2004年)11月に発行が開始されました。この新しいデザインでは、裏面に平等院鳳凰堂の「鳳凰像」が採用されており、その細かいディテールが注目されています。表面だけ見ると前バージョンとあまり差がないように思うかもしれませんが、D一万円券にはなかったホログラムが追加されています。
 
また、色彩の面で大きな進化がありました。表面には合計12色が使用され、裏面では6色が使用されており、より鮮明で複雑なデザインが実現したのです。このバージョンの記番号も、発行開始当初は黒色でしたが、平成23年(2011年)7月以降は褐色で印刷されています。
 
以上2つのバージョンは、日本の通貨デザインの変遷を示す貴重な例となっています。それぞれの紙幣は、その時代の技術や美的感覚を反映しており、紙幣収集家や歴史愛好家にとって大変興味深い対象です。
 
また、これらの紙幣に用いられている高度な印刷技術やデザインは、日本の紙幣が世界でも高い評価を受ける理由の一つとなっています。福沢諭吉を題材としたこれらの紙幣は、日本の文化や歴史を象徴するアイテムとして、今後も価値を持ち続けるでしょう。
 

旧札は使えなくなるのか?

日本銀行は1885年以来、53種類の銀行券を発行してきましたが、現在有効なものは22種類です。これには現行の1万円、5千円、2千円、千円券などが含まれます。
 
現在は発行されていないものであっても、法的な特別措置がなければ、通用力を失うことはありません。過去には3回の特別措置により31種類の銀行券が通用力を失いましたが、それ以外の銀行券は引き続き使用できます。ただし、古い銀行券は不便なことも多いので、日本銀行の本店または支店に行けば、現行の銀行券と交換してもらうことが可能です。
 

法的な特別措置がなければ、お札に使用期限はない

福沢諭吉が描かれた1万円札には2つの異なるデザインがあります。今では前バージョンのD一万円券を見かけることも多くないでしょう。それぞれのバージョンには、裏面の図柄や記番号の色など、独自の特徴を持っています。
 
また、細かく見ていくと、日本の紙幣にはさまざまな偽造防止技術が適用されていることがわかります。なお、古いお札だからといって、基本的には使用期限はないことも知っておくとよいでしょう。
 

出典

独立行政法人国立印刷局 お札の特長
独立行政法人国立印刷局 お札の基本情報~過去に発行されたお札~
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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