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【働いたら負け?】失業保険の「残日数」が残っているうちに「再就職」すると手当はもらえないの?

ファイナンシャルフィールド / 2024年3月20日 10時0分

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再就職手当とは、失業した際にもらえる給付の一つで、再就職する時期が早いほど、もらえる金額は大きくなります。   しかし、失業保険の残日数があるうちに再就職すると、本来もらえるはずの基本手当がもらえなくなるので損ではないかと思う方もいるかもしれません。   そこで今回は、失業保険の残日数がある状態で再就職をすると、損をするのかどうかを検証します。

基本手当受給中に再就職するともらえる再就職手当

失業手当の基本手当の受給期間中に再就職した場合は、手当が完全になくなるわけではなく、再就職手当を受給できます。
 
再就職手当とは、雇用保険受給資格のある方が、基本手当の受給資格の決定を受けた後に、早期に安定した職業に就く、または事業を開始した場合に支給される手当で、早期の再就職を促進するための制度です。再就職手当の額は、表1の通りです。
 
表1

基本手当の支給日数を、所定給付日数の
3分の2以上残して再就職した場合
基本手当の支給残日数の70%の額
基本手当の支給日数を、所定給付日数の
3分の1以上残して再就職した場合
基本手当の支給残日数の60%の額

※厚生労働省「再雇用手当のご案内」を基に筆者作成
 
早く再就職するほど、給付率は高くなります。さらに、再就職手当を受給した方が再就職先に6ヶ月以上雇用されて、再就職先での6ヶ月間の賃金が、離職前の賃金よりも低い場合には「就業促進定着手当」が受けられます。
 

再就職手当をもらうと損?

次に、基本手当を最後まで受給せずに再就職手当をもらうと、損をするのかどうかを検証します。再就職手当の計算方法は、次の通りです。
 
支給残日数×基本手当日額×60%または70%=再就職手当
※所定給付日数を3分の2以上残して再就職した場合は70%、3分の1以上残して再就職した場合は60%
 
基本手当日額3500円、受給日数90日の方が、基本手当を最後まで受給した場合と、再就職手当をもらった場合の金額は、次の通りです。
 
表2

基本手当の残日数 0日(再就職手当なし) 60日 90日(基本手当の受給なし)
基本手当 31万5000円 10万5000円 なし
再就職手当 なし 14万7000円 22万500円
合計 31万5000円 25万2000円 22万500円

※筆者作成
 
基本手当を90日残して再就職手当を受け取るよりも、基本手当を最後まで受け取ったほうが、9万4500円多い結果となりました。
 
しかし、基本手当をもらわずに再就職した場合でも、再就職手当と転職先からの初めての給料が同月に支給されれば、トータルで受け取る額が31万5000円より多くなることは、十分に考えられます。
 
何よりも、新しい職場が決まると、今後の生活への不安も少なくなり、経済的に安定した生活を送れるようになることは大きなメリットです。
 

基本手当受給中に再就職すると再就職手当と新しい職場の給与が入ってくる

基本手当の受給中に再就職すると、再就職手当がもらえます。再就職手当を受け取ると、雇用保険から給付される金額は、基本手当を最後まで受け取るよりも少なくなります。
 
しかし、再就職すると転職先からの給料も入ってきますので、基本手当を最後まで受け取るよりも、手取りが多くなる可能性はあるでしょう。
 

出典

厚生労働省 ハローワークインターネットサービス 就職促進給付 再就職手当のご案内( 1ページ目)
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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