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今の60代の平均貯蓄額ってどのくらいなの? みんな「2000万円」貯金できている?

ファイナンシャルフィールド / 2024年4月24日 8時50分

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高齢者世帯の平均的な収入と支出をみたとき、老後の生活には2000万円が必要になるという話題で、テレビやネット上ももちきりの時期がありました。いわゆる「老後2000万円問題」です。いまさらそのようなことを言われても困ると思った定年間近の人も少なくないでしょう。   今回は、実際に今の60代が2000万円もの貯蓄が築けているのかを、いくつかのデータからみてみます。

日本人の平均貯蓄額

貯蓄に関する調査にはさまざまなものがあり、調査対象者や調査方法などによって差が生じます。今回は、総務省統計局の「家計調査報告(令和4年)」と、金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査(令和4年)」から、日本人の平均貯蓄額をみてみましょう。
 
総務省統計局の家計調査報告によると、2人以上の世帯における平均貯蓄額は1901万円でした。負債の平均額が576万円のため、貯蓄から負債を差し引いた純貯蓄額の平均は、1325万円となっています。
 
金融広報中央委員会の調査結果によると、2人以上の世帯における平均貯蓄額は1291万円でした。家計調査報告にある純貯蓄額と、そこまで大きな差はありません。ちなみに、貯蓄額の中央値は400万円となっています。
 

60代の平均貯蓄額は?

総務省統計局の家計調査報告をみると、世帯主が60〜69歳の2人以上の世帯における平均貯蓄額は2458万円です。負債を差し引いた純貯蓄額は、平均で2251万円となっています。
 
金融広報中央委員会の調査結果では、世帯主が60代の2人以上の世帯における平均貯蓄額は1819万円でした。家計調査報告の方が多くなっている点は、全世代の平均貯蓄額と同様です。
 
60代の貯蓄額に関してはさらに差が開いたものの、平均で2000万円前後の貯蓄がある点は確認できます。ただ、金融広報中央委員会の調査結果では、世帯主が60代の2人以上の世帯における貯蓄額の中央値は700万円となっています。貯蓄がない世帯も20%ほどあるため、このデータをみる限り、60代の全世帯で2000万円の貯蓄がある可能性は低いでしょう。
 

年代や生活水準に応じた貯蓄増を目指そう

老後に必要な資金は、人によって異なります。また、年代によって、定年退職までに必要資金を築けるかどうかも変わってくるでしょう。
 
すでに定年間近で貯蓄が2000万円に届いていない場合は、今からでも節約をして支出を減らし、収入のうち少しでも貯蓄へと回すといった努力も必要です。それでも足りない場合は、65歳以降も働き続けるといった選択も考えるとよいでしょう。
 
重要な点は、自分や家族の生活水準を把握し、それに見合った貯蓄が築けているかです。生活水準が一般的な世帯よりも低いのであれば、そもそも2000万円もの資金は必要ないでしょう。
 
老後2000万円問題や平均貯蓄額などは軽視こそできないものの、あくまでも参考として捉える意識も求められます。そのうえで、自分なりの方法と基準により貯蓄増や老後資金の構築を目指すことが大切なのかもしれません。
 

今の60代の平均貯蓄額は2000万円前後

いくつかの調査結果をみると、60代の平均貯蓄額は2000万円前後あることが分かります。一方で、60代の貯蓄額の中央値は700万円というデータもあり、すべての人や世帯が老後生活に十分な貯蓄ができているわけではない現状もうかがえるでしょう。
 
とはいえ、老後に必要な資金には個人差があります。とりわけ生活水準は人それぞれであるため、自分に必要な金額を推計し、それに見合った貯蓄の構築を目指すのが大切といえるでしょう。
 

出典

総務省統計局 家計調査報告(貯蓄・負債編)-2022年(令和4年)平均結果-(二人以上の世帯)世帯属性別にみた貯蓄・負債の状況
金融広報中央委員会 家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和4年)
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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