中学生になった息子の「修学旅行費のお知らせ」が来ました。毎月5000~7000円の集金があります。集団の国内旅行なのに、こんなに掛かるものなのでしょうか?
ファイナンシャルフィールド / 2024年5月5日 2時0分
中学校では子どもに何かとお金がかかりますが、修学旅行ではある程度まとまった費用が必要です。学校によっては「修学旅行費の積み立て」として、毎月一定金額が徴収されるところもあるでしょう。 今回は中学校の修学旅行にかかる費用相場と、旅行費以外に必要なお金について解説します。
修学旅行はお金がかかる
まずは、修学旅行にかかる費用について解説します。ご家庭では、これから始まる修学旅行に向けて、まとまったお金を貯めなければなりません。
しかし、何にどれくらいお金が必要なのかわからなければ、どのくらい貯めればよいか見当がつかないでしょう。旅行費は行き先や体験学習の種類によって異なりますが、おおまかな相場は決まっています。
公益財団法人日本修学旅行協会が公表した「修学旅行実施基準概要」によると、旅費については、多くの地域で保護者の負担軽減を考慮する旨が記載されています。そのため家庭ごとの経済状況を考えて、高すぎないように配慮されているのです。
修学旅行費の相場
公益財団法人日本修学旅行協会が実施した2023年度の調査によると、全国の公立中学校の修学旅行にかかる平均費用は、生徒1人あたり5万8461円〜6万7880円です。行き先や宿泊先などの条件で金額は多少上下しますが、おおよそ6万円前後と捉えておけばよいでしょう。
また同資料によると、修学旅行の実施時期は5月が最も多いと結果がでました。なお、2021年では10月・11月に実施されるケースが多数です。
実施時期が早まった分、月々の集金額が高い傾向があります。そのため家庭によっては、「集金額が多くなった」と不満を感じる方も多いでしょう。
最終的な集金額はあまり変わらない
毎月の集金額の多さに不満を覚える場合もありますが、最終的な集金額が増えているわけではありません。同機関が実施した2019年の調査では平均旅行費は6万2036円であり、現在とほとんど変わっていません。毎月の集金額が増えたとしても、支払い期間は短いことが予想されます。
集金方法は学校によって異なる
修学旅行費の徴収は、学校によって方法が異なります。主な集金方法は、以下の通りです。
●学校納入金と合算して積み立てる
●旅行会社経由で引き落として積み立て
●持参による分割払いや一括払い
●振り込みやコンビニ払いによる旅行会社への支払い
積み立ての場合は基本的に分割ですが、学校によっては一括払いを受け付けている場合もあります。どちらにしても前払いが基本のため、事前に費用を用意しておくことをおすすめします。
修学旅行費以外にお金はかかる?
修学旅行にかかるお金は、旅行費だけではありません。服装自由なら旅行用の服を用意しなければならず、宿泊日数分の衣服を詰めるバッグも必要でしょう。そこで、修学旅行にかかるその他の費用について解説します。
修学旅行費にお小遣いは含まれない
前述した旅行費の平均には、お小遣いが含まれていません。あくまで学校側が徴収する費用の平均です。そのため、実際はお子様に持たせるお小遣いも加算されます。
同資料によると、修学旅行で持たせるお小遣いの平均は9549円〜1万4043円との結果でした。ちなみに2021年の平均は9855円〜1万582円と、2年前に比べて上がっていることがわかります。
近年は値上げが相次いで起こっているため、少し多めのお小遣いを持たせていることが予想されます。物価高は今も続いているため、持たせるお小遣いは平均額より少し多めに持たせておいたほうがよいかもしれません。
大きめのバッグや各備品
修学旅行に使えそうな丁度よいサイズのボストンバッグやキャリーケースがない場合、新しく用意する必要があります。また手荷物用のサブバッグも必要です。
そのほかにも水筒や洗面用具、充電器など旅行に必要な道具は1通り用意しておかなければなりません。修学旅行直前だと慌ただしくなるため、バッグ類は事前に用意しておくほうがよいでしょう。
修学旅行に向けて8万円ほど準備しておこう
修学旅行にかかる総費用は、旅行費にかかる6万円前後とお小遣いが1万円弱、各備品の準備で1万円程度を見越して、8万円ほど用意しておくのがおすすめです。旅行先によってはさらに必要な場合もありますが、毎月の積み立て分から逆算して必要なお金を試算するとよいでしょう。
出典
公益財団法人 日本修学旅行協会 調査・研究報告
公益財団法人 日本修学旅行協会 調査・研究報告
公益財団法人 日本修学旅行協会 2022年度実施の国内修学旅行の実態とまとめ(中学校)<速報版>
公益財団法人 日本修学旅行協会 2023(令和5)年度修学旅行実施基準概要一覧
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
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