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年収1000万円ですが、教育資金を捻出するのが厳しいです。みんなどうやって捻出しているのですか?

ファイナンシャルフィールド / 2024年5月8日 10時30分

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人生設計のなかで、子どもに対する教育資金の捻出は大きな課題の一つです。平均以上の年収を得ていても、教育資金を捻出するのが難しいケースは少なくありません。デリケートな問題でもあるため、友人などには聞きづらいこともあるでしょう。   そこで本記事では、一般的な教育資金の捻出方法をいくつか紹介します。ぜひ参考にして、選択肢を増やしつつ、より良い教育資金の捻出方法を模索してみてください。

節約と一般的な預貯金

日本政策金融公庫の「令和3年度 教育費負担の実態調査結果」によると、節約によって支出を削ることで、教育資金に充てている家庭が最も多いようです。簡潔かつ取り組みやすい捻出方法という点が、票を集めている理由でしょう。
 
また、節約の対象になっているのは、旅行・レジャー費や外食費が多く、いわゆる娯楽に該当する費用を削っていると考えられます。
 
捻出した資金は、普通預金や定期預金で貯蓄するケースが多いです。低金利なので利息は期待できませんが、元本割れの心配はほぼないといえます。分かりやすい貯蓄方法であり、いざというときにお金を引き出せる点もメリットです。
 
しかし、いつでも自由にお金を使えてしまうため、計画性や意志の強さが必要でもあります。
 

学資保険

学資保険は、教育資金を貯めるための保険です。毎月保険料を支払うことでお金を積み立て、満期日に保険金として受け取れます。
 
学資保険は奨学金と違い、契約者は保護者になります。大きな特徴は、仮に契約者である保護者が亡くなった場合、以降の保険料の支払いが免除される点です。万が一の場合に備えられるので、まさに教育のための保険といえます。
 
しかし、学資保険は満期日前に途中解約してしまうと、支払った保険料よりも受け取れる保険金が下回ってしまいます。この点を念頭に置いておけば、安易に解約してしまう事態は防げるでしょう。計画的に教育資金を貯められる点も、メリットの一つです。
 
また、学資保険は満期日を設定できる点も特徴的で、入学前など家庭や子どもの状況に合わせて教育資金を捻出できます。
 

奨学金

奨学金には、返済の必要がない「給付型」と返済が必要な「貸与型」の2種類があり、貸与型のなかでも利子の有無によってさらに細分化されます。
 
奨学金を受けるには成績や家庭の収入状況などを基準とする審査があるため、好きな奨学金を自由に選べるわけではありません。しかし、有利子の貸与型奨学金ならば奨学金を受けられる可能性は高いでしょう。
 
奨学金のメリットは社会的認知が高く、いくつかの奨学金を併用できる点にあります。しかし、奨学金の契約者が子どもになるため、将来的には子どもに対して奨学金の返済義務が課せられます。金利は低く設定されているものの、卒業後に働きながら奨学金を返済していくのは大きな経済的負担となるでしょう。
 
奨学金の返済による困窮は社会的な問題になっていますので、利用する場合は返済プランまでよく検討することが大切です。
 

教育ローン

ローンにはいくつか種類がありますが、そのなかでも教育資金に対応したものが教育ローンです。入学後に月々お金を受け取る奨学金とは違い、教育ローンは入学前などにまとまった金額を受け取れます。そのため、入学費用やそれに伴う新生活の準備など大きな支出にも幅広く対応可能です。
 
契約者が保護者である点も特徴で、子どもに返済負担を負わせる心配がありません。しかし、教育ローンは収入額や安定性、他社からの借り入れ状況などを基準に審査があります。また奨学金に比べて、金利が高くなりがちな点にも注意しておきましょう。
 

節約で支出を抑えつつ、状況に合わせた公的サービスを使うのがおすすめ

教育資金の捻出方法は娯楽費用などを節約して支出を抑えつつ、預貯金で少しずつ準備していく方法が基本です。より計画的に準備するなら、学資保険を利用した積み立ても効果的です。
 
奨学金も認知度の高い教育資金の捻出方法で効果的ですが、メリットやデメリットはよく把握しておきましょう。教育ローンと比較されがちですが、特徴は大きく異なります。
 
場合によっては、家庭状況に合わせた公的サービスの利用もおすすめです。その際には返済プランなどの将来的な見通しを含めて、検討しましょう。
 

出典

日本政策金融公庫 令和3年度 教育費負担の実態調査結果
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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