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銀行の金利が変わる可能性を考慮して定期預金を検討中です。今後も物価高が続くなら契約期間はどうすべきですか?

ファイナンシャルフィールド / 2024年5月10日 5時10分

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ここ数年、定期預金の金利を上げる金融機関が増えています。金利が上がれば、受け取れる利息も増えるため、定期預金を検討している人もいるでしょう。また、定期預金で預けることで、将来の物価上昇や経済不安に備えることできるのか疑問を持っている人もいるのではないでしょうか。   そこで本記事では、定期預金が向いている場合と向いていない場合、契約期間の決め方について紹介していきます。

定期預金が向いている場合と向いていない場合

定期預金のメリットは、管理が楽であることです。預け入れする金融機関や預入金額を決めて預金した後は、他の投資とは異なり何もする必要はありません。
 
また、定期預金は金融機関が万が一破綻した場合でも、1金融機関ごとに元本1000万円と破綻日までの利息は保護されます。元本も保証されているので、資産を増やしたいけど、投資はよく分からない人やお金の管理が得意ではない人に向いている運用方法です。
 
一方で、定期預金にはさまざまなデメリットがあります。
 
というのも、定期預金は他の投資商品と比べると金利が低いため運用効率が劣るからです。
 
例えば、某大手銀行では定期預金の金利が10年の場合、年0.3%に設定されています。仮に200万円を定期預金(複利)にした場合と、投資信託を購入した場合(年6%とする)の利息および運用益をシミュレーションすると図表1のようになります。
 
図表1

定期預金の場合の利息 6万901円
投資信託の運用益 163万8793円

筆者作成
 
定期預金では長期投資をしても金利が低いため、資産を増やしにくいでしょう。また、金利は金融機関により決められているため、自分の裁量で運用成績を伸ばすこともできません。加えて、原則普通預金とは異なり満期まで引き出すことができない点にも注意が必要です。
 
このようなデメリットがあるので、将来的に物価が上昇した場合に負担しなければならない資金を定期預金の元本と利息では賄いきれない可能性があるので注意しましょう。
 

契約期間はライフプランにあわせて計画的に決めることが大切

定期預金は預入期間が長くなるほど、適用金利は高くなる傾向があります。より多くの利息を受け取りたい場合は、契約期間を長期にしたほうがよいと考える人もいるかもしれません。
 
しかし、定期預金以外の資産が少ない状況で契約期間を長くすると、急な出費があった場合にお金を用意できない可能性があります。どうしてもお金が必要になった場合は、一部解約や中途解約は可能です。中途解約をしても元本は保証されますが、預入時に定められていた利率よりも低く設定されるため、受け取ることのできる利息は少なくなります。
 
中途解約利率は実際の預入期間によって異なり、当初の利率よりも大幅に低くなることもあるので注意しましょう。今後のライフプランや家族構成によって適切な契約期間は異なるため、慎重に検討すべきです。
 

まとめ

定期預金の金利引き上げにより、今後受け取れる利息は増えます。ただし、定期預金での運用に向いていない人もいるので注意が必要です。特に定期預金では原則引き出しができません。
 
定期預金以外の資産をあまり保有していない人や結婚や子どもの教育など大きな出費のあるイベントが控えている場合は、契約期間を長期にすべきか慎重に検討することをおすすめします。
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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