福島県民は倹約家が多い?佐賀県民はおしゃれ好き?お金の使い方と県民性
ファイナンシャルフィールド / 2020年2月20日 23時0分
都道府県にはさまざまな特色があり、その土地に暮らす人たちは必然的にそうした特色から強く影響を受けていると言えます。 それぞれの都道府県の風土や歴史は、食事の内容や冠婚葬祭の慣習に大きく関わっているだけでなく、お金の使い方にも影響を与えているでしょう。ここでは、都道府県別の消費傾向やマネータイプの調査結果を基に、都道府県別のお金の使い方の特徴をご紹介します。
自分が倹約家だと思う人が多いのは福島県
都道府県ごとに文化や食事、習慣は異なります。同様に、お金への意識も都道府県によって異なるでしょう。
ソニー生命保険株式会社が全国の20歳~59歳の男女に対して行った「47都道府県別 生活意識調査」では、都道府県ごとに特色のある結果が表れました。この調査は「自分は働きものだと思う」「食べ物の美味しさが自慢」のように、自分や自分が住む都道府県がどういう属性を持つかを「はい」「いいえ」で答えるものです。
マネータイプの質問では、「自分は倹約家だと思う」「自分はマネー関連の知識が豊富だ」「自分は家計管理が得意だ」といった内容が問われました。都道府県民のお金に対する意識をひもとく質問ですが、どの質問でも1位、2位と上位になったのが福島県です。福島県のおよそ71%の回答者が自分は倹約家だと答えています。
さらに「貯蓄上手だと思う」という質問でも39%がはいと答えて1位にランクインしていたり、「消費税が10%になってから外食する機会が減った」という質問でも2位となっていたりすることから、福島県民は貯蓄や倹約、節約に関しての意識が高いことが伺えるでしょう。
1ヶ月のおこづかい額の多さでも福島県は2万5150円で3位にランクインしていることから、実際にやりくり上手であることが分かります。マネープランに関しては東京都と北海道、奈良県も上位にランクインする項目が多く、その意識の高さが表れています。
一方で、「自分は浪費家だと思う」という質問に38%の県民が「はい」と答え、1位になったのは徳島県でした。しかし、貯蓄額は440.7万円と9位にランクインし、1ヶ月のおこづかい額も2万2600円と10位にランクインしていることから、浪費家ではあるという意識はあるものの浪費ばかりではなく、貯蓄にもしっかり回していることが分かります。
自分への投資を惜しまない沖縄県民、ファッションにお金をかけたい佐賀県民
お金に対する意識は育った環境や周囲の人の影響も大きいでしょう。そうした意味で、都道府県ごとに意識に差が生じるのは当然とも言えます。
同時に、何にお金をかけるのかも都道府県によって異なると予想できます。初詣のおさい銭の金額やお年玉の金額など、誰に教わったわけでもないお金の習慣は家庭や土地に根付いたものです。こうしたお金の金額や使いどころは生活を共にする共同体単位で異なると考えられます。
実際の調査でも、都道府県ごとにお金をかけるポイントが異なることが分かりました。
質問では、お金をかける項目をいくつかに分けています。「食事」「美容・化粧品」「衣類・ファッション」や「旅行」「教育」「友人との交際」など幅広い項目が上げられており、モノにお金をかけるか、未来や親しい人との時間にお金をかけるかによってランクインする都道府県も異なっているのが特徴的です。
「健康」や「美容・化粧品」という自分への投資にお金をかけたいと考えているのが沖縄県で、それぞれ34%、21%でトップでした。「衣類・ファッション」にお金をかけたいと最も多くの答えが集まったのは、佐賀県です。こちらでも沖縄県は5位と、見た目への投資を惜しまない意識が伺えます。
一方で、沖縄県は「家族との時間」にお金をかけたいという質問でも41%でトップでした。また、お歳暮にかける平均額も8608円でトップ、全国平均よりも4901円高いという結果やお年玉の予算も平均1万3160円でトップという結果から、家族や親戚づきあいを大切にする意識が高いことが分かるでしょう。
お金に対する意識は都道府県の特色がある
お金に対する意識は、世代や生活環境などさまざまな要因が重なって作り上げられるものです。住んでいる土地、育った土地からの影響は大きいものでしょう。
「どうしてこんなところにお金をかけるんだろう」と不思議に思うものも、その都道府県ならではの意識が働いているのかもしれません。生活する上で自分が暮らす都道府県からどれだけ影響を受けているか、自身を振り返るきっかけにしてみてはいかがでしょうか。
出典 ソニー生命保険株式会社「47都道府県別 生活意識調査2019」
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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