コロナ禍で誕生した「新・名もなき家事」とは?夫婦の家事シェア率はどう変わった?

ファイナンシャルフィールド / 2020年9月11日 3時0分

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掃除・炊事・洗濯・ゴミ出し……など、わかりやすく分類できる家事については、夫婦できっちり分担しているという家庭もあるかと思います。
 
ただ、数年前から広く認識されるようになった「名もなき家事」(掃除・洗濯・炊事などの分類に入らない、ゴミの分別や脱ぎっぱなしの服の片付けなどといったこまごまとした作業)については、まだまだ妻の負担が多いもの。
 
そんななか、コロナ禍で「新・名もなき家事」が増えているという事実があるようなのです。
 
いったい妻の負担はどれだけ増えているのか、夫の家事負担はどうなっているのかなど、まずは大和ハウス工業株式会社が発表した「コロナの前と後、生活に関する実態調査」の結果(※1)を見ていきましょう。

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コロナ禍で生まれてしまった、新・名もなき家事とは

この調査は、全国20代から40代の配偶者がいる男女1200人を対象に行われたもの。新型コロナウイルス感染症の影響により、新たに誕生した名もなき家事とはどのようなものなのでしょうか。
 
【緊急事態宣言以降増えた、新たな「名もなき家事」TOP3(女性/複数回答)】
1位:家族の3食分の食事の献立を考える           53.0%
2位:外から帰ったら必ず手洗い・うがいを家族に呼びかける  47.3%
3位:マスクや消毒液の残量の確認・購入           45.8%
4位:ティッシュやトイレットペーパーの残量確認・購入    45.2%
5位:間食用のお菓子や飲料の購入              44.7%
 
半数以上の女性が、家族の3食分の献立を考えるという新たな家事が増えたと回答しています。
 
たしかに、普段なら通勤・通学で必要なかった昼食が毎日増えるだけで、かなりの負担になってしまうもの。朝も職場で食べていたり、夜は付き合いで外食したりという習慣であれば、一気に1日2食も増えるということになります。
 
デリバリーやテイクアウトを活用するにしても、毎日とはいきませんし、メニューを選んで注文するという手間自体も立派な家事。
 
そのほか、具体的な内容としては「夫がオンライン飲み会をするので、おつまみの準備」「テレワークで業者やお客様に電話をかけたりかかってきたりする夫に合わせ、テレビの音をこまめに小さくしたりしていた」「子どもの分散登校により、それぞれ家を出る時間が違うのでそれの管理が大変」など。
 
生活様式が変わると、これだけ名もなき家事も増えるということが実感できますね。
 
ちなみに、名もなき家事が増えていると感じているのは妻だけなのでしょうか?
 
【宣言後の「名もなき家事」の変化】
<男性>
・増えた    :55.8%
・変わっていない:43.2%
 
<女性>
・増えた    :72.0%
・変わっていない:27.8%
 
男女の回答を比較すると、増えたと回答した割合に20ポイント近くのギャップが生じています。やはり、圧倒的に妻側に負担がかかっていることがわかりますね。

コロナ前後で夫婦の家事シェア率はどう変化した?

新・名もなき家事については、どうやら妻側に大きな負担がかかっていることがわかりました。では、男女それぞれ自分がどれくらい家事を担当しているかの自己評価を見てみましょう。
 
【緊急事態宣言前の家事シェア率の意識】
<男性>
・妻8割以上(夫2割以下)      52.7%
・妻7割から6割(夫4割から3割) 28.5%
・妻5割以下(夫5割以上)     18.8%
 
<女性>
・妻8割以上(夫2割以下)     73.0%
・妻7割から6割(夫4割から3割) 17.2%
・妻5割以下(夫5割以上)     9.8%
 
【緊急事態宣言後の家事シェア率の意識】
<男性>
・妻8割以上(夫2割以下) 39.5%
・妻7割から6割(夫4割から3割) 36.5%
・妻5割以下(夫5割以上) 24.0%
 
<女性>
・妻8割以上(夫2割以下)     65.3%
・妻7割から6割(夫4割から3割) 21.8%
・妻5割以下(夫5割以上)     12.8%
 
「妻8割以上」と回答している割合を比較すると、緊急事態宣言前は男女で20.3ポイントの差が。さらにこれが緊急事態宣言後になると、25.8ポイントに開いています。この調査結果から、「世の中の夫は自分が思っているより家事をやっていない」という事実が浮き彫りになったようです。

夫婦でお互いの家事満足度を評価するとどうなる……?

最後に、夫婦でお互いの家事満足度を評価し、時給換算するとどうなるかを見てみましょう。ミーレ・ジャパン株式会社が発表した「夫婦の家事シェアに関する調査」の結果(※2)によると、以下のとおり。
 
【配偶者の家事分担についての満足度を教えてください】
<夫への満足度>
・とても満足している :5.3%
・まあまあ満足している:31.3%
・あまり満足していない:31.7%
・全く満足していない :31.7%
 
<妻への満足度>
・とても満足している :16.3%
・まあまあ満足している:45.3%
・あまり満足していない:24.0%
・全く満足していない :14.3%
 
なんと、夫の家事分担に満足しているという妻は、全体の3割程度にとどまりました。満足していないという人が、6割を超えています。一方で、妻の家事分担に満足しているという夫は、全体の6割超え。満足していない層は3割程度と、男女で逆転していることがわかります。
 
【配偶者の家事(分担・方法)について時給で評価した場合、いくらが妥当ですか】
<夫の時給>
平均1667円
 
<妻の時給>
平均2706円
 
なんとここでは、1000円近くの差が!意外にも夫は、妻の家事を高く評価していることもわかります。時給3000円近い家事という労働は、労力もスキルも必要な高度な仕事といえるのではないでしょうか。
 
とはいえ、実際にいくら家事をこなしたところで1円の収入もありません。新しい生活様式において、家事・名もなき家事ともに、改めて夫婦の家事分担を見直すときかもしれませんね。
 
[出典]
※1 大和ハウス工業株式会社「コロナの前と後、生活に関する実態調査」(共同通信PRWire)
※2 ミーレ・ジャパン株式会社「夫婦の家事シェアに関する調査」(株式会社 PR TIMES)
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部

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