オルカンの次は半導体? 大手証券では「世界半導体」ファンドが上位に躍進
Finasee / 2024年4月12日 16時0分
Finasee(フィナシー)
インド株ファンドの人気が継続
大和証券 ダイワ・ダイナミック・インド株ファンド
みずほ証券 新光ピュア・インド株式ファンド
など、大手証券では3月もインド株ファンドの人気が高かった。大手証券でインド株ファンドが注目を集める主な理由は以下の通りである。
1.経済成長への期待
インドは人口の増加と所得の向上を背景に、将来的にも高い経済成長が予測されている。Pインドは2050年に世界で第2位のGDP規模に達すると見込まれており、内需の拡大やインフラへの投資の活性化が期待される。
2.人口ボーナス期の到来
インドは、2032年にかけて生産年齢人口の比率が高くなる「人口ボーナス期」を迎えていると予想されている。これにより、経済成長と株価の上昇が見込まれる。過去には、日本や中国でも人口ボーナス期に株価が大幅に上昇した事例がある。
3.分散投資の選択肢の拡大
ファンダメンタルズが健全なインドは、先進国中心のポートフォリオに新興国として組み入れることで、分散投資の効果を高めることができる。
これらの要因により、大手証券ではインド株ファンドへの関心が高まっている。ただし、新興国投資にはリスクも伴うため、長期の分散投資戦略の一環として検討することが望ましいだろう。
野村證券では「野村世界業種別投資シリーズ(世界半導体株投資)」がランキング1位野村證券のランキング1位は、「野村世界業種別投資シリーズ(世界半導体株投資)」だった。同ファンドの人気の主な要因は、その顕著なパフォーマンスである。2024年2月末時点での設定来騰落率 (2009年8月27日~)は約19倍に及び、過去10年間で公募投信の中でも高い成績を記録している。
人工知能(AI)の普及により半導体関連株が上昇し、特にエヌビディアなどの組み入れトップ銘柄が業績を伸ばしていることが、高いパフォーマンスの主な要因である。
世界の半導体関連株に特化した運用で長期的に顕著なパフォーマンスを上げ続けていることが、野村世界業種別投資シリーズ(世界半導体株投資)の人気の理由であるといえる。ただし、半導体関連株は値動きが大きいので、ハイリスク・ハイリターンのファンドだという点には注意が必要である。
■野村世界業種別投資シリーズ(世界半導体株投資)
基準価額 13万5432円
信託報酬 1.65%(年率・税込)
純資産残高 2247.9億円
<騰落率>
1カ月 14.4%
3カ月 35.1%
6カ月 40.9%
1年 102.2%
※2月末時点
フィデリティ・世界割安成長株投信Bコース(為替ヘッジなし)が大和証券のランキング3位に大和証券のランキング3位は、「フィデリティ・世界割安成長株投信Bコース(為替ヘッジなし)」だった。同ファンドは、グローバルな視点から長期的な成長力と株価の割安度に着目し、世界中の金融商品取引所に上場されている企業の株式を対象にしている。そして、現地に配置されたアナリストによる徹底した企業分析と現地調査に基づいた質の高い投資判断により、将来的な成長可能性が高いと評価される企業への投資を行う。
原則として為替ヘッジは行わず、為替変動のリスクと機会をそのまま投資成果に反映させる方針を採っているが、他のコースでは為替ヘッジを行う選択肢も提供されている。30年以上の優れた運用実績を持つ運用チームが、同じ投資哲学と運用戦略に基づいて運用を行い、安定した運用実績の維持を目指している。
2月末時点での1年間の騰落率は25.73%だった。そして、3月末の基準価額は3万2308円と、2月末の3万682円から約5.2%上昇している。好調なパフォーマンスにより、3月以降も大和証券のランキングで上位に入る可能性は高いだろう。
■フィデリティ・世界割安成長株投信Bコース(為替ヘッジなし)
基準価額 3万682円
信託報酬 1.65%(年率・税込)
純資産残高 7068.5億円
<騰落率>
1カ月 4.23%
3カ月 12.83%
6カ月 13.67%
1年 25.73%
※2月末時点
山下 耕太郎/金融ライター/証券外務員1種
一橋大学経済学部卒業後、証券会社でマーケットアナリスト・先物ディーラーを経て個人投資家・金融ライターに転身。投資歴20年以上。現在は金融ライターをしながら、現物株・先物・FX・CFDなど幅広い商品で運用を行う。ツイッター@yanta2011
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