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フル稼働・鎌田大地のイタリア現地評 強豪ローマに惜敗も「プレーを循環」「個性を生かした」

FOOTBALL ZONE / 2024年4月7日 6時1分

■鎌田はフル出場も…ラツィオはダービーで1点に泣く

 イタリア1部ラツィオは現地時間4月6日、セリエA第31節でASローマと対戦。“ローマダービー”と呼ばれる一戦はラツィオが0-1で敗れた。フル出場したMF鎌田大地について、現地メディアではプレーが好意的に評価されている。

 ラツィオは2021-22シーズンからマウリツィオ・サッリ氏が率いていたが、3月11日のウディネーゼ戦まで公式戦4連敗を喫してクラブ上層部が懲罰的な強制合宿を指示するなどチームの緊迫感が高まっていたなかで、同13日に電撃辞任。そして、1試合を暫定監督体制で乗り切ったのち、現役時代クロアチア代表やユベントスなどでプレーしたイゴール・トゥドール氏の新監督就任が発表された。

 鎌田は昨季限りでドイツ1部フランクフルトを退団し、夏の移籍市場の最終盤でラツィオに加入。シーズン入り当初はスタメン起用もあったが、徐々に出場機会から遠ざかっていた。しかし、トゥドール監督の就任後は高く評価されて出場機会を伸ばしている。このローマ戦では、3-4-2-1の2シャドーの一角で起用された。

 後半開始直後にローマが先制する展開になったが、後半18分に鎌田はMFマッテオ・グウェンドージがペナルティーエリア内の右サイドから放ったシュート性のボールに反応。ワンタッチでGKをかわしてゴールに流し込んだが、オフサイドと判定されてゴールは認められず。ラツィオはこのまま1点差で敗れた。

 それでもイタリアのサッカー専門メディア「カルチョメルカート・コム」では鎌田を「5.5点」と採点し、「攻撃的なポジションでよく動いてプレーを循環させた。彼に足りないのはゴール前での決定力のところだろう。ただし、ゴールの取り消しは正しかった」と評価された。

 また、イタリアのサッカー専門サイト「トゥットメルカートウェブ・コム」は鎌田を「6点」と採点し、「春の訪れとともに解凍されて、センターフォワードの背後の位置でポジションを得た。彼の個性を生かしたプレーを見せてシュートを放つ場面もあったが、オフサイドだった」と、前向きな言葉が与えられている。

 ローマとのゲームは敗戦に終わったものの、鎌田は一定の評価を得たようだ。シーズン終盤戦で存在感を増すことにより、残留を含めた去就も注目度が高まりそうだ。(FOOTBALL ZONE編集部)

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