名門・静学卒業→“非エリート街道”でU-23日本の主力へ 大学SB転向で一変…「いけるかも」
FOOTBALL ZONE / 2024年4月21日 7時40分
■柏レイソル&U-23日本代表の右サイドバック関根大輝が刻んだキャリア
パリ五輪出場権を懸けたU-23アジアカップに臨む若き日本代表の右サイドバック(SB)として、DF関根大輝は柏レイソルでも、U-23日本代表としても不動の存在として活躍する。187センチというサイズを誇る関根は静岡学園高校時代、ビルドアップと1対1、ラインコントロールを得意とするセンターバック(CB)としてプレーしていた。
ところが、その後進学した拓殖大学で転機が訪れる。これだけのサイズを持ちながら足もとの技術に優れ、かつスピードもあることに着目され、右SBにコンバート。そこから一気に世代屈指のSBへと成長を遂げていった。
この人生を変えたコンバートは突然やってきた。関東1部リーグ後期の試合で、今まで一度もやったことがなかったポジションでの起用をいきなり告げられた。
「正直、かなりびっくりしました。自分でもSBで起用されるなんて夢にも思わなかったので。でも、やってみたら意外と出来たというか、『これいけるかも』と思えたことで、コンバートに対してポジティブな気持ちでやれました」
もともと攻撃が好きな選手で、CBでありながらチャンスと見るや前線まで駆け上がって崩しの局面にも関わる選手だった。静岡学園は攻撃面では自由を与え、選手たちのイマジネーション、アイデアを大事にするチームだったこともあり、伸び伸びとその才を磨くことができた。だからこそ、SBですぐに自分の持ち味を発揮できるポイントを見つけ出すことができた。
さらにSBは中央でのプレーが大きく求められるようになったことも幸いし、ビルドアップの面でCBの経験が生かされたことも成長に拍車をかけ、「CBより攻撃の選択肢が多いので、ものすごく楽しい」と語る関根は、このコンバートにおける重要な意義にも気づくことができた。
「日本や世界を見ても、小柄で速いSBが多いからこそ、長身SBは希少価値が高まるし、僕なりのSB像を作れるのではないかと思っています」
マンチェスター・シティのカイル・ウォーカーのように高さ、上手さ、強さを兼ね揃えたSBになることで、日本でも世界でも上を目指せる可能性が高まる。当然、そのためには相当な努力が必要だが、彼は決してエリート街道を歩んできたわけではない。
静岡学園高校時代は2年時に選手権優勝を経験しているが、出場時間は大会を通してわずか1分だった。高卒プロ入りが叶わずに拓殖大へ進学。コンバートもあって急成長をしたことで、大学卒業を待たずして柏入りが決まり、冒頭で触れたとおり、開幕からスタメンフル出場を続け、U-23日本代表でも主軸としてプレーしている。
コツコツと自分にベクトルを向け、与えられた環境で力を磨いてきたからこその今。これからも関根は謙虚な気持ちを持ちながらも、自己発見を続けて日本トップレベルのSBに成長していくだろう。(FOOTBALL ZONE編集部)
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
「金髪で有言実行」。辛口のセルジオ越後氏から太鼓判を押された右SB関根大輝の可能性【新しい景色へ導く期待の選手/vol.40】
超ワールドサッカー / 2024年5月5日 20時30分
-
大岩ジャパン、パリ五輪にこの18人を連れていけ! 「ベスト布陣」考察…OA枠活用法は?【コラム】
FOOTBALL ZONE / 2024年5月4日 6時40分
-
1年前倒しでプロになったシンデレラボーイ、DF関根大輝がFP唯一2試合連続フル出場で存在感「どんどん自分を高いレベルに」
ゲキサカ / 2024年4月20日 3時3分
-
人生初金髪の関根大輝「恥ずかしくて言えない…」参考にしたイケメン俳優とは
ゲキサカ / 2024年4月15日 2時19分
-
【パリ行きの命運を託された23選手】酒井宏樹や橋岡大樹に続け! 187cmの“大型”右SB関根大輝
超ワールドサッカー / 2024年4月12日 17時0分
ランキング
-
1大谷連発10号、衝撃141mはドジャースタジアム歴代3位! 遂に昨季上回る年間45発ペース、4-4大暴れで勝利貢献
THE ANSWER / 2024年5月6日 7時23分
-
2中日・高橋宏斗 完封目前で自らの守乱に猛反省「ヘボすぎ」「プロ野球選手じゃない」
スポニチアネックス / 2024年5月5日 21時54分
-
3記録ずくめの大谷翔平 打撃9部門でメジャートップ 10号は95年ぶり快挙&ド軍本拠3番目の飛距離
スポニチアネックス / 2024年5月6日 9時33分
-
4リーグワン7位のトヨタが10選手の退団を発表…SOバレット、SH福田健太ら主力も ヘリングHCも今季限りで退く
スポーツ報知 / 2024年5月6日 0時25分
-
5山中慎介氏「東京ドームがさらに2人を熱くする」 尚弥VSネリを展望「終盤までいかない」
スポニチアネックス / 2024年5月5日 22時56分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください