U-23日本代表、カタール戦は数的優勢も2-2ドローで延長戦へ 8強敗退の場合はパリ五輪出場逸
FOOTBALL ZONE / 2024年4月26日 1時8分
■後半22分にDF木村のゴールで2-2の同点に追い付く
U-23日本代表は4月25日、パリ五輪アジア最終予選を兼ねたU-23アジアカップの準々決勝で開催国カタールと対戦。前半のラスト5分から相手が1人少ない状態で戦いながらも2-2で90分を終え、延長戦に突入した。
今大会はカタールで開催され、16チームを4組に分けたグループリーグを実施して各組の2位以上が準々決勝に進出する。パリ五輪へは3位以内のチームが出場権を獲得し、4位のチームはギニアとの大陸間プレーオフに回る。日本はB組を2勝1敗で2位通過し、A組を首位通過した開催国との対戦になった。
大岩剛監督はグループリーグ最終戦の韓国戦からGKを小久保玲央ブライアンに戻し、MF藤田譲瑠チマ、MF松木玖生もスタメン起用。左サイドバックはDF大畑歩夢に託し、最前線にFW細谷真大を据えた。
その開始2分、日本は右サイドでロングボールを入れると相手にカットされたが、MF山田楓喜が素早いプレスでボールを奪うと右45度の位置からカットインし、得意の左足でニアサイドを打ち抜いて先制ゴール。電光石火の一撃で、パリ五輪へ向け大きな一歩を踏み出した。
その後も日本は攻勢に出る時間を長くしたものの、徐々にカタールに押し込まれる時間ができるようになった。すると前半24分、カタールは右サイドからシンプルなクロスを入れるとFWアーメド・アル・ラウィが打点の高いヘディング。これが小久保も動けず日本ゴールに吸い込まれて1-1の同点に追い付かれてしまった。
その後は両チームが局面での戦いでピリピリした面を見せながら、前半38分に松木がペナルティーエリア内の左サイドを縦に突破して鋭いクロス。ファーサイドで細谷がフリーで合わせるも枠内に抑え込めなかった。直後にペナルティーエリア外の浮き球を相手GKユスフ・アブドゥラーがヘディングでクリアした際に足の裏を細谷に向けて蹴った形になったプレーに、ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)が介入。オンフィールドレビューの末にレッドカードが提示された。日本は残り時間を数的優位で戦うことになった。
得点はこのまま動かずに1-1のままハーフタイムへ突入。大岩監督は前半にイエローカードを受けていた松木に代え、FW藤尾翔太をピッチに送り込んだ。しかし後半4分、中央の距離がある位置からのフリーキックをゴール前に入れられると藤尾の背後でMFジャセム・ガベルに合わせられて失点。1点ビハインドを背負ってしまった。
ここからは日本が猛攻を仕掛ける時間帯になった。まずは後半9分には山田が右サイドを切り崩して中央でフリーになったDF高井幸大にラストパスを通し決定機を迎えたが、高井はシュートをヒットできなかった。それでも後半22分にコーナーキックからDF木村誠二がニアサイドに飛び込んでヘディングシュートを決め、2-2の同点に追い付いた。
その後も攻撃を仕掛け続けた日本だが決勝ゴールは奪えず。2-2の同点のまま、1人多い状態で戦う延長戦に決着を持ち越した。(FOOTBALL ZONE編集部)
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