U-23アジア杯8強、カタールの日本戦時間稼ぎに批判の声「露骨すぎ」「中東あるある」

■試合は2-2のまま延長戦へ

　U-23日本代表は4月25日、パリ五輪アジア最終予選を兼ねたU-23アジアカップの準々決勝で開催国カタールと対戦。前半のラスト5分から相手が1人少ない状態で戦いながらも2-2で90分を終え、延長戦に突入した。後半終盤はカタールの選手が何度もピッチに倒れ込んで時間稼ぎを行い、SNS上では「露骨すぎる」などの厳しい声が上がっている。

　日本は前半2分、右サイドでロングボールを入れると相手にカットされたが、MF山田楓喜が素早いプレスでボールを奪うと右45度の位置からカットインし、得意の左足でニアサイドを打ち抜いて先制に成功した。

　前半24分に同点に追い付かれた日本。試合は同41分、ペナルティーエリア外の浮き球をカタールGKユスフ・アブドゥラーがヘディングでクリアした際に足の裏を細谷に向けて蹴った形になったプレーに、ビデオ・アシスタント・レフェリー（VAR）が介入。オンフィールドレビューの末にレッドカードが提示された。日本は残り時間を数的優位で戦うことになった。

　得点はこのまま動かずに1-1のままハーフタイムへ突入。大岩監督は前半にイエローカードを受けていた松木に代え、FW藤尾翔太をピッチに送り込んだ。しかし後半4分、中央の距離がある位置からのフリーキックをゴール前に入れられると藤尾の背後でMFジャセム・ガベルに合わせられて勝ち越しを許した。

　ここからは日本が猛攻を仕掛ける時間帯になった。まずは後半9分には山田が右サイドを切り崩して中央でフリーになったDF高井幸大にラストパスを通し決定機を迎えたが、高井はシュートをヒットできなかった。それでも後半22分にコーナーキックからDF木村誠二がニアサイドに飛び込んでヘディングシュートを決め、2-2の同点に追い付いた。

　その後も攻撃を仕掛け続けた日本だが、アディショナルタイム9分間も含めて決勝ゴールは奪えず。2-2の同点のまま、1人多い状態で戦う延長戦に決着を持ち越した。

　そのなかで、カタールは後半終盤、選手たちがピッチに倒れ込んで時間を消費する回数が増えた。SNS上では「完全な時間稼ぎ」「中東あるある～時間稼ぎが上手い」「必要以上に痛がる」「露骨すぎる」と厳しい声が上がっていた。（FOOTBALL ZONE編集部）