冨安健洋が「十分な働き」 先制OG誘発に秘められた“技術”を英代表OB称賛「ノーチャンス」

■左SBで先発出場

　イングランド1部アーセナルは4月28日に行われたプレミアリーグ第35節のトッテナム戦で3-2の勝利を収めた。日本代表DF冨安健洋は左サイドバック（SB）として2試合連続で先発出場し、先制のオウンゴールを誘発。元イングランド代表DFギャリー・ネビル氏は冨安の働きを高く評価していた。

　アーセナルは前半15分、右からのコーナーキックで試合の均衡を破る。FWブカヨ・サカがニアサイドへ鋭いボールを蹴り込むと、冨安と競り合ったMFピエール＝エミール・ホイビュアの頭に当たってゴールイン。オウンゴールで先制した。

　さらに同27分にFWカイ・ハフェルツからロングパスを受けたサカが追加点をゲット。同38分にはハフェルツもネットを揺らし、前半だけで3点のリードを奪う展開に。後半に入るとFWソン・フンミンのPKなどで点差を詰められたが、3-2で逃げ切りリーグ戦3連勝を飾った。アーセナルは勝ち点を「80」に乗せ、暫定首位を維持している。

　試合を解説した元イングランド代表のG・ネビル氏はシーズンを通してアーセナルのセットプレーのクオリティーが高いと絶賛。そして、先制点の場面での冨安の貢献についても言及していた。

「ベン・ホワイトは（トッテナムにとって）厄介だったし、冨安も十分な働きを見せた。彼がホイビュアをブロックしたことで、（ホイビュルクは）真正面で対応することができなかった。彼にボールが当たり、GKビカーリオの脇を一瞬で抜けていった。GKにはノーチャンスだった」

　昨年11月25日の第13節ブレントフォード戦（1-0）以来となるリーグ戦でのフル出場を果たした冨安は攻守にわたる活躍で勝利に貢献。大一番の“ノースロンドンダービー”で、定位置奪取に向けて好印象を残した。（FOOTBALL ZONE編集部）