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伊藤敦樹が圧巻2G 浦和が横浜FMに勝利、37歳GK西川周作のメモリアルマッチに花添える

FOOTBALL ZONE / 2024年5月6日 18時59分

■J1リーグ第12節開催

 浦和レッズは5月6日のJ1第12節で横浜F・マリノスをホームに迎え撃ち、MF伊藤敦樹の2ゴールで2-1の勝利を収めた。

 浦和はこの試合で37歳GK西川周作が史上3人目のJ1通算600試合出場を達成。怪我の少ない西川は大きな負傷離脱をすることなくプロ20年目での達成になった。また、5月11日にAFCチャンピオンズリーグ(ACL)決勝のアル・アイン(UAE)戦を控える横浜FMは、累積警告で出場停止のFWアンデルソン・ロペスを含め前節のスタメンからフィールドプレーヤーを全員変更。2試合前のセレッソ大阪戦(4月27日、2-2)と同じようなメンバー構成になった。

 序盤からホームの浦和が攻撃的な試合を展開するなかで横浜FMにはアクシデントが発生。カウンターの守備で必死に戻ったMF天野純が足を痛めて担架に乗せられてMF山根陸と前半11分の負傷交代になった。そうしたなかで浦和は前半15分、左コーナーキックをニアサイドでDFアレクサンダー・ショルツがコースを変え、フリーのMF伊藤敦樹がファーサイドで合わせる決定機を迎えたがシュートはクロスバーの上に飛んだ。

 その後も浦和が押し込みながらラストサードでの精度を欠いていたが前半42分、左サイドからFW中島翔哉がカットインするとFWチアゴ・サンタナにマークが引き付けられるなか、中央に走り込んだ伊藤に中島からの丁寧なラストパスが通りGKとの1対1を左足シュートで蹴り込んだ。浦和が先制点を挙げ、1-0でハーフタイムを迎えた。

 後半の立ち上がりは横浜FMがボールを持つ時間の長い展開になった。そのなかでハリー・キューウェル監督は後半16分、残りの交代枠4人を一気に使う思い切った采配を見せてFW宮市亮やFW植中朝日らをピッチに送り込んだ。

 それでも浦和は後半21分、GK西川までボールを下げたところからのビルドアップで前進すると、中盤で前を向いた伊藤が一気にドリブル。ラストパスの選択肢もある中でペナルティーエリアのライン付近から思い切って左足シュートを蹴り込んで2-0とリードを広げた。

 横浜FMは後半41分にゴール前の崩しから攻撃参加したDF加藤聖が1点を返した。しかし、この試合で4万579人の入場者数となり、史上最速となるJリーグ総来場者数1600万人の観客動員を達成した浦和はこのまま1点差を守り切って勝利を収め、5勝2分5敗の五分に戻して勝ち点を17とした。一方の横浜FMはリーグ7試合ぶりの敗戦となり、1試合少ないながら勝ち点16にとどまり、順位が逆転した。(轡田哲朗 / Tetsuro Kutsuwada)

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