目を覚ました浦和の“ダイナモ” 2Gは「典型的な彼の形」監督も笑顔…さらに求める課題とは?
FOOTBALL ZONE / 2024年5月7日 14時30分
■伊藤敦樹、リーグ12戦目で初ゴール含む2得点
浦和レッズは5月6日のJ1リーグ第12節で横浜F・マリノスをホームに迎え撃ち2-1の勝利を収めた。MF伊藤敦樹は2得点を奪ってチームを勝利に導き、「いいキッカケにしていきたい」と笑顔だった。
浦和は前半42分、左サイドからFW中島翔哉がカットインするとFWチアゴ・サンタナにマークが引き付けられるなか、中央に走り込んだ伊藤に中島からの丁寧なラストパスが通りGKとの1対1を左足シュートで蹴り込んだ。
前節の5月3日、川崎フロンターレ戦でもGKと1対1になりながらシュートを決められなかっただけに、この場面は「だいぶ緊張した」と苦笑い。「気持ちですね、あれは。ニアに打つか、色々とよぎってしまった。入って良かった。ホッとした」と安堵の表情だった。
そして後半21分、GK西川周作までボールを下げたところからのビルドアップで前進すると、中盤で前を向いた伊藤が一気にドリブル。MF大久保智明へのラストパスの選択肢もある中でペナルティーエリアのライン付近から思い切って左足シュートを蹴り込んで2-0とリードを広げた。伊藤はこのゴールを「パスコースも見ながら前に運んでいって、トモ(大久保)がいい形で斜めに走ってくれて、それでシュートコースも見えたし良いところに打てたので良かった」と振り返った。
前節の川崎戦だけでなくここ数試合、伊藤は決定機で決められない場面が目立ってしまっていた。この試合の前半15分にもコーナーキックがファーサイドに流れてきたところをフリーで合わせる決定機でシュートをミスした。悪い記憶が頭を駆け巡りそうな流れだった。
一方で、決定機に絡んでいなければ目立つミスをそもそもしないもの。伊藤は「コーチとも話して、チャンスに絡むこともできているから外すシーンが目立ってしまうけど、気にせずにやり続けるしかないと。(前半15分の場面も)悔しかったけど、しっかり切り替えることができた」と話した。
ペア・マティアス・ヘグモ監督は試合後に記者会見で「今日は、敦樹には2点取って来いと言って送り出しました。ハーフタイムに敦樹が指を1本立てて1点取ったという顔をしたので、2点取って来いと言いました」と笑った。かねてからインサイドハーフの選手のゴールを求めていたなかでも、就任前にヨーロッパで浦和の試合をチェックした時から能力が高いとチームの中心的な存在に期待してきた伊藤による今季リーグ戦での初ゴールが勝利につながった。
また、指揮官は「今日は2点とも典型的な敦樹の形だと思う。2点とも2列目からのランニングだった。ビルドアップも良くなっていると思う。今後の彼の発展のためには前半のプレーで、もう少し敦樹自身がキープしてからタイミングを合わせて(前田)直輝に出せていれば。それが彼の今後の発展だと思う」と、さらなる成長にも期待をかけた。
昨季は60試合の公式戦を戦ったチームで中心的な存在として活躍し、日本代表でもデビューしてゴールもした。今季は新システムのなかでの戸惑いもあったが、「気持ち的には本当に楽になった。吹っ切れたと思いたいし、それを判断するにはこれからの試合が大事。今日をいいキッカケにしていきたい」と前を向いた。インサイドハーフに10得点を期待していると話すヘグモ監督だが、伊藤が調子を上げてチーム全体も求めるものに近づいていく姿が期待される。(轡田哲朗 / Tetsuro Kutsuwada)
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
「Jリーグではそこを外すことが大事」 浦和の外国人指揮官が指摘…日本での“必勝法”とは?
FOOTBALL ZONE / 2024年5月16日 10時30分
-
伊藤敦樹がついに決めた!!待望初ゴール含む左足2発!! “現アジア王者”浦和、ACL決勝に備え主力温存の横浜FMに意地の勝利
ゲキサカ / 2024年5月7日 20時26分
-
川崎Fが6試合ぶり白星! 浦和に一時追いつかれるも思い切りの良い飛び出しから佐々木旭が決勝弾【明治安田J1第11節】
超ワールドサッカー / 2024年5月3日 18時16分
-
浦和で思わぬ受難「メンタル的に来る」 昨季飛躍から一転「悔しい」…プロ4年目の苦悩
FOOTBALL ZONE / 2024年4月21日 8時30分
-
「もう少しシャープにプレーしていれば」押し込みながらも一撃に敗れた浦和・ヘグモ監督は一定の評価、負傷者も復帰近づく「トンネルの奥から光が射して来た」
超ワールドサッカー / 2024年4月20日 22時5分
ランキング
-
1レーバークーゼンが歴史的快挙!ドイツ1部史上初シーズン無敗優勝達成 クラブ初の“欧州3冠”へ弾み
スポニチアネックス / 2024年5月19日 0時28分
-
2宮田笙子、NHK杯13年ぶり3連覇で初五輪切符 岸里奈、岡村真、中村遥香が五輪代表決定
スポーツ報知 / 2024年5月18日 16時12分
-
3巨人・坂本勇人「いい感じで打てました」 “ミスター超え”187度目猛打賞
スポニチアネックス / 2024年5月18日 19時32分
-
4大谷翔平、メジャー8冠→5冠に後退 4の0で2試合ぶり無安打…リーグでは7冠
Full-Count / 2024年5月19日 12時38分
-
51014億円男・大谷翔平が生んだ“今季最高”の光景 米国でも話題沸騰「大金が支払われた理由」
THE ANSWER / 2024年5月18日 19時33分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください