ＳＰＯＲＴＳ ＢＡＲ 米ツアー挑戦の勝みなみ、円安問題も無事クリア！？ 母・久美さん「円換算したら怖くて…値段を見ないで食べている」

一時帰国で参加した国内メジャー初戦を終え、勝はとんぼ返りで９日開幕の米ツアーへ転戦（夕刊フジ）

米ツアーを主戦場として２年目の女子ゴルフの勝みなみ（２５）が一時帰国し、前週の国内メジャー第１戦「ワールド・サロンパス・カップ」（茨城）に出場した。同じ米参戦仲間の古江彩佳（２３）、西村優菜（２３）が予選落ちしたが、勝は通算３オーバーの２１位タイ。米メンバーの面目を保ち、見せ場も作っていた。

５日の最終日最終９番（パー５）、ピンまで７３ヤードの３打目を５８度のウエッジで７０センチにピタリとつけバーディーの〝有終の美〟。大勢のギャラリーを沸かせた。「私、忘れられてないか心配だったけど、すごい歓声でうれしかった」とホッとした表情だった。

帰国前、「Ｔモバイルマッチプレー」５位、３週前のメジャー初戦「シェブロン選手権」で９位と好調だったのになぜ！？　理由があった。

大会直前の練習ラウンドで、「ウエッジが突き刺さってしまって。〝抜け〟を良くしようと（ヘッドを）重くしたら方向性が定まらなくって」と３日間は７３、７４、７３のオーバーパー。最終日、以前使っていたヘッドに戻したら、７１のアンダーパー。「新しいのはお蔵入り。やっぱ、使い慣れたのがいい」。素早い判断で自ら好調を取り戻したのである。

直近目標は３０日開幕の「全米女子オープン」（ペンシルベニア州）。出場資格を得られる世界ランキング７５位以内確保へ、今週９日開幕「コグニザント・ファウンダーズカップ」（ニュージャージー州）、来週１６日開幕「ミズホ・アメリカズオープン」（同）の２試合が正念場になる。

「予選会（２０日）は１日３６ホールなので、できるなら出たくない」とスイッチを入れる。先日は吉田優利（２４）が米での予選会を突破し、すでに日本勢２０選手が出場権を得ている。勝も続きたいところである。

２５ドルのハンバーグ

ところで米での生活も２年目。移動、食生活など快適に過ごしているというが、急激な円安には戸惑い！？　「たとえばハンバーグひとつで２５ドルとかする。日本円に換算したら、怖くて食べられない」と母・久美さんは笑った。だから、「最近は値段を見ないで食べている」と逆にゴルフ最優先の太っ腹。ちなみに今季米ツアーでの獲得賞金額は２３万６２１２ドル（約３６４０万円）。大丈夫ですネ！！　（産経新聞特別記者）