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SPORTS BAR オールドルーキー・石田可南子の極意は〝山本五十六流〟!? ティーチングプロとの〝二刀流〟めざし「1年でも長く続けたい」

zakzak by夕刊フジ / 2024年4月24日 6時30分

石田可南子(夕刊フジ)

前週「フジサンケイレディスクラシック」(静岡・川奈ホテルGC富士C)では、21歳の竹田麗央が2週連続優勝するなど若手の活躍が目立ったが、苦労人の〝オールド・ルーキー〟もツアープロとしてデビューした。石田可南子、29歳である。初日に川奈独特の海風が舞う難関の17番(パー3)でバーディーを奪うなど、3日間通算3アンダーで堂々の14位タイ。プロ初賞金の114万4000円をゲットした。

昨年9度目のプロテストで合格。念願の日本女子ゴルフ協会の正式会員になった。昨年のQT(最終予選会)は53位で主戦場は下部のステップアップツアーだが、今大会は欠場者が出たため繰り上げ出場。「大会前は緊張してましたが、本番では自分の力を出せました。もう絶対にこの場所(ツアー)から離れたくありませんね」と初陣に感慨深げだった。

石田には夢がある。ツアープロとしての人生だけではなく、「ティーチングプロ資格」。将来を見据えて今から準備である。年に1度の試験がある。新人年の今年すでにエントリー。面接や実技、ゴルフルールのほか、社会人としてどうあるべきかという一般教養、ビジネスマナーを学ぶ講義もある。

「受講日がツアーと重なることもある(5月中旬の『ブリヂストンレディス』)。でも講義を優先します」と。そして、自らの指導者像は「教える側もうまいプロになりたい。自分が打って見本をみせて理論もしゃべれる。そこはこだわりたい」。

先の大戦、聯合艦隊司令長官・山本五十六の言葉『やってみせ 言って聞かせて させてみて ほめてやらねば 人は動かじ』と重なる。ティーチング取得は自らのゴルフに説得力を持たせるための基盤なのである。もちろん、「ツアープロとして、1年でも長く続けたい」と。石田が描く〝二刀流〟の姿である。

現在は廃止されたが、2017、18年にはTP単年登録で下部ツアーで戦った。20年から3年連続で日本女子オープンで〝プロ〟として実績を残した。苦労人である。交わす会話も味があり、語彙も豊富で巧み。大人である。そして今、表舞台に上がった。

5月2日開幕の「ワールドレディスサロンパス杯」に参戦予定、その直後6日には30歳…。「なりたくないなぁ~」と照れたが、女子も若手ばかりじゃない。〝オールド・ルーキー〟にも注目してほしい。 (産経新聞特別記者・清水満)

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