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エンタなう のんと滝藤賢一の文壇バトルで初笑い 文壇の下克上をコミカルに描く映画「私にふさわしいホテル」

zakzak by夕刊フジ / 2025年1月6日 6時30分

大学の先輩(田中圭)を味方に引き込み、大作家と対決する新人作家(のん) 」ⓒ2012 柚木麻子/新潮社ⓒ2024「私にふさわしいホテル」製作委員会(夕刊フジ)

映画で初笑いするならコレ。文壇の下克上をコミカルに描く映画「私にふさわしいホテル」(公開中)では、のんと滝藤賢一が「トムとジェリー」のように延々と仲良くケンカする様子が、エンドレスで続く。

新人賞を受賞するも、単行本が出せない不遇の新人作家・相田大樹こと中島加代子(のん)。その原因は、大御所作家・東十条宗典(滝藤)の酷評にあったのだ。加代子は、文豪に愛された「山の上ホテル」に自腹で泊まり、缶詰にされることを夢想する〝売れっ子作家ごっこ〟に興じていた。そこへ、階上の部屋で執筆中の東十条を担当する大学時代の先輩で大手出版社の編集者・遠藤道雄(田中圭)が冷やかしにきた。加代子は遠藤の力を借り、奇想天外な作戦を次々と繰り出して東十条に復讐しながら、権威としがらみだらけの文学界をのし上がっていく…。

柚木麻子原作の面白さを堤幸彦監督が仕掛ける面白ポイントの連続で、畳みかける。ズタボロになってもめげずに、天衣無縫さを装い悪だくみで敵を罠にかける不遇作家ののん。憤慨しながら何度も騙される大作家役の滝藤の〝演技バトル〟はずっと見ていられる。

また、のんと、カリスマ書店員役の橋本愛は、「あまちゃん」以来3度目の共演となり、相性がいい。同じ柚木原作の映画「早稲女、女、男」(3月公開)では、橋本主演で、のんが共演する。本作を見た上で、主客転倒の共演も楽しめそうだ。

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