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日本の解き方 石破政権で〝消費税15%〟も 自民総裁選は好ましくない結果に…国際情勢・国内の課題、期待できない〝財務省の走狗〟

zakzak by夕刊フジ / 2024年10月2日 6時30分

石破政権は財務省にとって好都合か(夕刊フジ)

自民党総裁選はまれに見る激戦の末、石破茂元幹事長が新総裁になった。

第1回投票では、高市早苗経済安保相が181票(国会議員票72、党員票109)、石破氏が154票(国会議員票46、党員票108)、小泉進次郎元環境相が136票だった。林芳正官房長官が65票、小林鷹之前経済安保相が60票、茂木敏充幹事長が47票、上川陽子外相が40票、河野太郎デジタル相が30票、加藤勝信元官房長官が22票となった。

筆者の予想は、高市氏が155票(国会議員票45、党員票110)、石破氏が155票(国会議員票35票、党員票120)で、小泉氏115票、林氏70票、小林氏80票、茂木氏50票、上川氏50票、河野氏45票、加藤氏30票だった。

党員票はほぼ当たりだが、高市氏の国会議員票は外した。これは第1回投票で他候補に紛れる票が、決選投票で出てくるはずと読んでいたからだ。麻生太郎副総裁が土壇場で高市氏に投票を呼び掛けたと報じられたが、筆者が前から指摘していたことをご存じだろう。しかし、第1回からというのは想定していなかった。高市氏の票が多く出たのはそのためだ。

決選投票では、石破氏が215票(国会議員票189、都道府県連票26)、高市氏が194票(国会議員票173、都道府県連票21)だった。

筆者の予想は石破氏が205票(国会議員票180、都道府県連票25)、高市氏が205票(国会議員票185、都道府県連票20)だった。筆者が互角としたのは、石破氏には小泉氏、林氏らの票、高市氏には小林氏、茂木氏らの票が行くというのが基本的な流れで、河野氏、加藤氏、上川氏は分断という読みからだ。両陣営ともに刃こぼれ(相手陣営に投票)があったが、岸田文雄首相が石破氏側に回ったのが大きかった。

筆者の予想は統計的にはまずまず当たりだったが、結果は日本にとって好ましくない。

国際情勢は、中国やロシアの領空侵犯や中国による大陸間弾道ミサイル(ICBM)の太平洋への発射実験などがあり、国内でも能登の復旧や経済対策が喫緊の課題だ。

第1回投票で高市氏が新総裁になるとマーケットは一時思ったのだろう。円安株高に振れたが、石破氏の勝利が決まると円高株安となり、「石破ショック」といわれた。

石破氏は記者会見で、日本の輸出依存度が低いとして、円安で日本経済はよくならないことを示唆した。石破氏はかつて筆者にも同様のことを語っている。要するに円安による「近隣窮乏化」を理解できていない。能登でも補正予算ではなく予備費で対応すると言い、財務省の走狗(そうく)のようだった。これでは経済は期待できない。

財務省にとっては、立憲民主党が野田佳彦代表、小川淳也幹事長の「増税コンビ」ということもあり、石破氏の勝利は大歓迎だろう。おそらく来年の参院選後に「消費税率15%」を狙ってくるのではないか。

石破氏はアジア版NATO(北大西洋条約機構)を主張しており、中国は大歓迎だろう。新政権は前途多難だ。 (元内閣参事官・嘉悦大教授、高橋洋一)

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