今日から始める10万円株 米利下げで上昇相場再来か 株価反発に期待できる銘柄、日経平均寄与度にヒント「東急不動産HD」「日本精工」など
zakzak by夕刊フジ / 2024年9月26日 11時0分
日経平均株価は19日、20日と2日連続で大幅に反発した。きっかけは、FRB(米連邦準備制度理事会)が18日に行った0・5%の利下げだ。利下げによって米国の景気不安が後退し、買い安心感が浮上した。
この2日間の「日経平均寄与度ランキング」を見ると、年初の上昇相場が思い起こされた。「日経平均株価の変動幅にどれだけ影響したか」の銘柄ランキングだ。20日の上位には、ファーストリテイリングやソフトバンクグループ、半導体関連の主力株など、年初の急騰相場時に同ランキング上位の常連となっていた銘柄が顔を並べた。
今後、この米利下げをきっかけとした相場上昇が継続するのであれば、今年前半に大きく株価水準を切り上げたものの、その後、調整局面入りした銘柄に再び反発機運が高まるかもしれない。20日の同ランキングからは、そうした気配が感じ取れた。
そこで、今回は年前半に年初来高値を付け、そこから株価水準を大きく切り下げている銘柄群の中から、株価反発の期待が持てる10万円株をピックアップした。
まずは、独立系の消費者金融大手「アイフル」(8515)。消費者金融にとって日銀の継続的な利上げはマイナス要因だが、8月上旬、利上げによるショック安が起きたことで日銀は大きな利上げに踏み切りづらくなった。業績は堅調なうえ、目先は株式の需給改善が見込まれることから、ようやく反発局面入りが見込めそうだ。3万2700円で買える(20日終値ベース、以下同じ)。
続いて、「東急不動産ホールディングス」(3289)。社運を掛けて臨んでいる渋谷再開発では、今年7月に渋谷駅東口と連結した複合施設「渋谷アクシュ」が本格開業した。不動産は金利負担が重いセクターとして知られるが、前述のように、目先その懸念は遠のいた。反対にインフレ期待が同銘柄の株価を押し上げるだろう。9万8040円で買える。
ベアリング最大手の「日本精工」(6471)は年初から買われ、4月に高値を付けた後は大きく値を下げた。輸出比率が高く直近の円高は逆風だが、予想配当利回り4・6%は日経225銘柄の中で第3位と、やや売られ過ぎの感がある。7万2720円で購入可能。 (吉田礼音)
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