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5期目プーチン人事の「狙い」 新国防相に経済通のベロウソフ氏、ショイグ氏から交代 「ウクライナ膠着で刷新感を演出か」

zakzak by夕刊フジ / 2024年5月13日 15時22分

通算5期目に入ったロシアのウラジーミル・プーチン大統領は、国防相だったセルゲイ・ショイグ氏(68)を交代させ、第1副首相だったアンドレイ・ベロウソフ氏を後任とする人事を上院に提案した。ショイグ氏は安全保障会議書記に任命された。タス通信が伝えた。ウクライナ侵略が継続するなか、交代人事に踏み切った背景は何か。

ショイグ氏は2012年から国防相を務めた。昨年6月の民間軍事会社ワグネルの反乱では軍の責任者として批判を受けた。先月には側近のイワノフ国防次官が贈収賄の疑いで逮捕された。

後任のベロウソフ氏は経済発展相や大統領補佐官を歴任し、経済通として知られる。

プーチン氏の最側近、安全保障会議書記のニコライ・パトルシェフ氏が退任し、息子のドミトリー・パトルシェフ農相を副首相にする人事も提案された。ドミトリー氏はプーチン氏の後継候補との見方もある。

ロシア政治に詳しい筑波大学の中村逸郎名誉教授は「ショイグ氏とニコライ・パトルシェフ氏の交代は、ウクライナ侵略が膠着(こうちゃく)し、批判も出るなかで、刷新した雰囲気を演出する必要があったのだろう。両者はプーチン氏の内情をよく知る側近で、ショイグ氏に花道を用意し、ニコライ氏にも息子の要職を約束するような取引があったのかもしれない。ロシアでは軍事産業が衰退しており、雇用を含めた立て直しや兵器輸入の手腕の調整のために経済を知るベロウソフ氏を新国防相に起用したのではないか。ウクライナ侵略が政権の足元で懸案事項になっていることを人事が示した形だ」と語った。

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