宇野昌磨が現役引退、日本フィギュア界の「空洞化」さらに拍車 本田真凜さんら所属事務所へ移籍 国民的人気選手は不在

宇野昌磨（手前左）と本田真凜（同右）の再共演はあるか＝２０２２年１月（夕刊フジ）

フィギュアスケートで日本男子初の世界選手権２連覇を達成した宇野昌磨（２６）＝トヨタ自動車＝が９日、現役を引退することを自身のＳＮＳで伝えた。

元世界女王の浅田真央さん（３３）に誘われ、５歳でスケートを始めた宇野は「素晴らしい競技生活を送れたことにとても感謝しております」と投稿し、１４日に所属先の公式ＹｏｕＴｕｂｅ「トヨタイムズ」で今後の活動について説明することも明かした。

宇野は４月末をもって前所属事務所との契約満了を発表。約５年前から真剣交際中と伝えられる本田真凜さん（２２）が所属する事務所に今月１日付で移籍することを発表していた。この事務所には浅田さんや元プロテニスプレーヤーの松岡修造（５６）なども在籍している。

本田さんと同じくプロスケーター転向を表明すれば話題になるのは確実。コンビで全国を回る可能性もある。男子フィギュアスケート界では宇野が目標として追いかけてきた羽生結弦さん（２９）も２０２２年プロに転向。昨年２月には東京ドームで単独公演が大成功に終わり、１日で２０億円以上の興行収入があり大きな話題になった。

浅田さんや羽生さんが競技生活を終了し、日本フィギュア界はテレビＣＭにも登場するような国民的人気選手は不在。冬季五輪ではメダル獲得種目だったが、宇野の引退で空洞化にますます拍車がかかることになりそうだ。　（久保武司）