ネット騒然銘柄 大幅減益の電子部品メーカー「イビデン」に強弱の意見が交錯 主取引先である米インテルが苦戦、ネガティブな見方を助長

２日は、電子部品メーカーのイビデン（４０６２）が大手株系掲示板などでコメントを集めた。１日に発表した２０２４年３月期の決算が大幅減益となったことに加え、２５年３月期も二桁減益の見込みとなり、株価が急落した。生成ＡＩ（人工知能）向けは好調に推移したが、主力の汎用（はんよう）サーバー向けが低調だった。

大手掲示板では「いくらなんでも下げ過ぎ」と前を向くトレーダーが見られる一方で、「連休明けもストップ安」などネガティブな声も少なくなかった。主取引先である米インテルが苦戦していることも、ネガティブな見方を助長しているようだ。

同日、ＡＩを活用したマーケティングやデータ分析を展開するデータセクション（３９０５）がネット上の一部で話題となった。同銘柄は、米社との業務提携や生成ＡＩ事業の強化を材料に、４月上旬から半ばにかけて株価が暴騰していたが、その後は株価が乱高下している。２日は、前場より高値をうかがう動きを見せていたものの、後場に失速。２ちゃんねるの株板では「デーセク（の急落は）クソワロタ」など、急落を煽（あお）る書き込みが散見された。　（新井奈央）