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ニッポン放送・飯田浩司のそこまで言うか! イスラエルのイラン攻撃は「人」にどう影響 平和なときほど困るニュースキャスターは因果な職業…災害時こそ「P・S・B」の順序で

zakzak by夕刊フジ / 2024年4月24日 15時30分

ニッポン放送「横浜ベイサミットin神奈川県民ホール」の画面(夕刊フジ)

私が担当するニッポン放送のニュース番組「飯田浩司のOK!Cozy up!」(月~金曜午前6―8時)は先週、「激論!ダブルコメンテーターウイーク」と題して、毎日2人のコメンテーターを迎えて放送しました。

イランのイスラエルへの攻撃が直前の週末に起こり、月曜日からニュース盛りだくさんというスタートでした。水曜深夜には豊後水道を震源とするマグニチュード6・6の地震が起き、愛媛、高知両県で最大深度6弱を記録しました。発災が深夜11時過ぎだったので、早朝起床してニュース速報を見て仰天しました。構成を大幅に入れ替えての放送となるなど、先週は終始バタバタしておりました。

このニュースキャスターという商売は、何とも因果なものです。普段は「どのようにすれば、良い世の中になるか」をコメンテーターに聞きながら、いざ世の中が平和になってニュースがなくなると、それはそれで番組づくりに困ってしまいます。

次から次へと大きなニュースが飛び込んでくると、やはり「伝えなきゃ!」と燃えるわけです。ただ、そんな私を諭すように、木曜日のコメンテーター、テレビ東京解説委員の山川龍雄さんは、ある企業経営者から聞いたこんな話を紹介してくれました。

「こういう大きな災害の時こそ、P・S・Bの順で物事を考えなくてはいけない」

「P・S・B」とは、英単語の頭文字で、PはPerson=人、SはSocial=地域社会、BはBusiness=ビジネス。「こういう時こそ、従業員をはじめ人間本位で考えなくてはいけない」と、ビジネス優先を厳にいさめたそうです。

私も「伝える」という自分の仕事、Bばかりを考えていましたが、それ以上に聞いている人、実際に被害に遭われた人を考えて、「自分の言葉がどう受け止められるのか」を考えなければいけないと反省しました。

と、そんなことを考えながら、この原稿を書いていた金曜日の午後、また大ニュースが入ってきました。

「イラン領内で複数の爆発 イスラエルの報復か?」

まだ第一報レベルですが、すでに原油先物相場が急騰、為替レートは円高に振れています。複数通貨で見るとドルと円が多くの通貨に対して高くなっていて、「有事のドル買い、円買い」を行っているのが分かります。

イランがイスラエルを攻撃したときは「抑制的」と見て市場は大きく反応しませんでしたが、今回のイスラエルの攻撃は、規模・使用兵器とも想定を上回ったようです。

果たして世界は、日本はどう動くのか? 各国の政治・経済・安全保障に広く影響が出るのは必至で、それこそ、われわれの市民生活、先ほど挙げた「P」を意識して議論していく必要があります。

「激論!横浜ベイサミット! in神奈川県民ホール」OK!Cozy up!の番組イベント28日開催

28日の番組イベント「激論!横浜ベイサミット! in神奈川県民ホール」では、自分事として多角的に議論していくことになりそうです。チケット情報など、詳しくは番組ホームページ(https://www.1242.com/cozy/)のバナーをチェック!

■飯田浩司(いいだ・こうじ) 1981年、神奈川県生まれ。2004年、横浜国立大学卒業後、ニッポン放送にアナウンサーとして入社。ニュース番組のパーソナリティーとして、政治・経済から国際問題まで取材する。現在、「飯田浩司のOK!Cozy up!」(月~金曜朝6―8時)を担当。趣味は野球観戦(阪神ファン)、鉄道・飛行機鑑賞、競馬、読書など。

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