人気子役〝転落するワケ〟ＮＨＫ大河「官兵衛」幼少期役、遺体損壊容疑で逮捕の衝撃 ニーズ低下、ストレス、金銭感覚マヒも

逮捕された若山容疑者。役者をやめてやりたかったことがこれなのか…（夕刊フジ）

「那須夫婦遺体事件」で遺体損壊容疑で逮捕された元俳優の若山耀人容疑者（２０）は人気子役だっただけに、世間に衝撃を与えた。子役出身俳優の活躍が目覚ましい昨今だが、事件を起こすケースも少なくない。なぜ転落するのか。

若山容疑者は１０歳の時にＮＨＫ大河ドラマ「軍師官兵衛」で官兵衛の幼少期の万吉役を好演。ドラマ「悪夢ちゃん」（日本テレビ系）や「仮面ライダーウィザード」（テレビ朝日系）など数多くのドラマや映画に出演する活躍を見せていた。

輝かしいキャリアを誇っていただけに、今回の逮捕は〝人気子役の転落人生〟と話題を呼び、ＮＨＫが、「ＮＨＫオンデマンド」で配信中の「軍師官兵衛」第１話で、若山容疑者の映ったサムネイルを変更するなど波紋を広げている。

しかし大人になってからも活躍している元子役はほんの一握りだ。過去には人気子役の転落劇が世間の耳目を集めたケースも少なくない。

「『黒ネコのタンゴ』を歌った元子役が１９８４年に窃盗で逮捕されたときは大騒ぎでした。それ以上に衝撃的なのは『子連れ狼』で大五郎役を演じた元子役が９９年に強盗殺人などの罪で無期懲役となった事件でしょう」（芸能ライター）

この元子役は引退後、さまざまなビジネスを手掛けて一時期は市議会議員になるなど成功を収めたかに思われたが、経営する店の資金トラブルなどから知人男性を殺害。海外に逃亡するも強盗殺人・死体遺棄などの罪で逮捕されたのだった。

海外でも２００４年には日本でも人気の映画「ホーム・アローン」で知られるマコーレー・カルキンがマリフアナなどの所持で逮捕されるという事件も。

転落の要因は身体的成長による容姿の変化やそれに伴うニーズの低下、若くして成功したがゆえの失敗への過度な焦燥感やストレス、金銭感覚のマヒなどが指摘されるが、芸能事務所のマネジャーはこう語る。

「それでも逆境を乗り越えて芸能界で再び返り咲いたり、一般社会や他業界で成功したりする人もたくさんいます。あえて公式プロフィルには記載していないけれど、今をときめく人気俳優や人気モデル、人気アイドルにも子役歴のある人も少なくない。正直、若山容疑者に同情の余地はないですね」

天才子役として演技力を高く評価された若山容疑者だが、逮捕された今、何を思うのか？