〝現代劇の朝ドラは当たらない〟橋本環奈、ジンクス打ち破れるか 9・30スタート「おむすび」高評価だった「虎に翼」の重圧も
zakzak by夕刊フジ / 2024年10月2日 6時30分
9月30日からスタートしたNHK連続テレビ小説「おむすび」だが、大きな不安を抱えての船出となった。〝現代劇〟の朝ドラは当たらないというジンクスがある上、前作「虎に翼」が、その硬派な内容で〝近年の朝ドラ史上では最高作〟との高評価を得ているためだが、果たして、そのプレッシャーをはねのけることができるか。
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「おむすび」は、ヒロインの米田結を橋本環奈(25)が演じ、福岡県の糸島で育ったギャルの結が栄養士となり、現代人が抱える問題を食の知識とコミュ力で解決していくというオリジナル作品だ。
第1話では、ヒロインが海に飛び込むという〝朝ドラ〟的な演出に加え、「うちは朝ドラヒロインか?」という心のせりふも飛び出すなど、これまでの朝ドラファンをくすぐる初回となった。
「ここ数作、『らんまん』(2023年前期)『ブギウギ』(同年後期)『虎に翼』と時代ものが続いており、『舞いあがれ!』(22年後期)以来の現代劇です。時代ものを見慣れた新しい視聴者からすると、ホームドラマ的な要素の強い今作は違和感を覚えるかもしれませんが、逆にいうと〝これぞ朝ドラ〟ともいえます」とテレビ誌編集者は話す。
前作「虎に翼」は、日本初の女性弁護士で後に裁判官になった実在の三淵嘉子さんがモデルで、ヒロインは伊藤沙莉(30)が務めた。
期間平均視聴率は16・8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)。この数字は「ブギウギ」や「らんまん」、「舞いあがれ!」「ちむどんどん」(22年前期)を上回り、やはり〝名作〟と評判だった「カムカムエヴリバディ」(21年後期)の17・1%に迫る結果となった。
「『虎に翼』は、実際の裁判例に加え、女性の権利向上や社会進出といった硬派な内容で朝ドラとしては異色のドラマでしたが、逆にSNSを中心に〝名作だ〟と盛り上がり、新たなファンを開拓しました。また現代劇の朝ドラは当たらないというジンクスもあるだけに、ホームドラマ感とした『おむすび』への懸念を指摘する声も少なくありません。しかし、いかに名作といわれる作品でも現在は20%の大台に乗せることは難しい。硬派なドラマの後のホームドラマですし、橋本環奈さんは昨年のNHK紅白歌合戦で司会を務めているので従来の朝ドラ視聴層にはまる可能性もあります」と先のテレビ誌編集者は指摘する。
まずは、どのようなヒロイン像が描かれるのかを見ていきたい。
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