巨人の躍進を支える12球団トップの「0.71」 昨季ワーストを改善…蘇った“方程式”
Full-Count / 2024年4月16日 7時40分
■巨人の防御率は昨年の12球団ワーストから大幅に向上している
リーグ2位と好位置をキープする巨人の中継ぎ陣の“奮投”ぶりが目立っている。セイバーメトリクスの観点からプロ野球の分析を行う株式会社DELTAのデータによると、1イニングあたりの与四球と被安打を示すWHIPは12球団で唯一の0点台の「0.71」など、阿部慎之助新監督のもとで改善の兆しがみえている。(成績はすべて4月15日時点のもの)
WHIPだけでなく、防御率は12球団6位ながらも「2.06」。昨季は12球団ワーストの同「3.81」だっただけに、大幅な改善が見られる。
今季のここまでの巨人のリリーフ陣は守護神の大勢が6試合で4セーブで防御率0.00。ドラフト1位の西舘勇陽が7試合で無失点、2年目もアルベルト・バルドナードも7試合で無失点だ。さらに2年目右腕の船迫大雅も5試合で1点も失っていない。
2年連続Bクラスの4位となった昨年は大勢が14セーブ、防御率4.50と崩れるなど、勝ちパターンの継投が盤石でなかったことが最後まで響いた。
それでも今季の中継ぎ陣の防御率は中日が1.45、DeNAが1.76、中日が2.05、広島が巨人と同じ2.06とリーグ全体でリリーフの頑張りが目立っている。一方で巨人のチーム打率.251、46得点はともにリーグトップとなっている。(Full-Count編集部 データ提供:DELTA)
データ提供:DELTA
2011年設立。セイバーメトリクスを用いた分析を得意とするアナリストによる組織。書籍『プロ野球を統計学と客観分析で考える デルタ・ベースボール・リポート1~3』(水曜社刊)、電子書籍『セイバーメトリクス・マガジン1・2』(DELTA刊)、メールマガジン『1.02 Weekly Report』などを通じ野球界への提言を行っている。集計・算出した守備指標UZRや総合評価指標WARなどのスタッツ、アナリストによる分析記事を公開する『1.02 Essence of Baseball』も運営する。
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