球速向上に不可欠な「助走動作」とは? TJ手術→最速151キロを可能にした“米国式”
Full-Count / 2024年9月28日 7時50分
■球速アップに必要な「並進運動」のポイントは“速く・長く”
野球の投球動作は、大きく分けて「並進運動」と「回転運動」の2つで構成されている。球速アップ、制球力向上などに必要な動きだが、細かく説明できる指導者は少ない。プロ野球選手も指導し、愛知県名古屋市で球速アップに特化した米国式野球アカデミー「Be an Elite」を運営する松本憲明さんが、小学生、中学生の段階で理解しておきたい動作のポイントについて解説する。
ピッチングが細分化され、よく耳にするようになったのが「並進運動」。踏み込み足が地面に着くまでの動作で、投球への「助走」とも言える。静止した状態よりも、助走をつけた方がボールを遠くに投げられるように、ピッチングでもステップ時に同じ効果を生み出すことが大切になるという。
「球速をアップするには必ず必要になる動きです。球数を投げてフォームを固めるのは必要ですが、体の動きを理解しているかどうかが大切。練習や試合でも考えてプレーできる選手は結果も出やすいです」
並進運動で重要なのが、骨盤と、右投手の場合は左肩(左投手なら右肩)を開くことなく、いかに「速く、長く」移動できるか。体重移動の際にはヒップヒンジの形ができているかもポイントになる。その後は着地足で“ブレーキ”をかけることで、体幹が回転し捻転差が生まれ(回転運動)、腕が「振られる」ことで勢いのあるボールを投げることができる。
「アクセルとなる軸足の速さと、ブレーキとなる着地足の使い方を覚えれば、球速は上がります。ただ、今の子どもたちは体が硬すぎる傾向があるので、まずは体を柔らかく扱える必要があります。股関節周りのエクササイズなどを入れることも大切になります」
松本さんは愛工大名電、東洋大(故障のため中退)、徳島インディゴソックスを経て、MLBを目指し米国でプレー。大学ではトミー・ジョン手術を経験するも、24歳で最速151キロをマークした。MLB球団との契約は叶わなかったが、それでも、米国で培った知識を生かし、投球に特化したアカデミーを設立。メカニクスや理論をもとにした「米国式」の指導は、プロ野球選手からも支持されている。(橋本健吾 / Kengo Hashimoto)
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
“肘を前に出せ”で「大量の故障者出た」 元プロが実験台…“関節を消す”投げ方指導
Full-Count / 2024年10月2日 7時5分
-
「肘を前に出せ」はNG 球速アップを実現する“しなり”…指導者に求められる資質
Full-Count / 2024年9月25日 7時5分
-
あのメジャーリーガーも愛用する球速アップの必需品「プライオボール」が驚きのプライスダウンで日本初登場! 世界最高峰の科学的野球トレーニングラボ「ドライブライン ベースボール」が日本でのビジネスを開始
PR TIMES / 2024年9月18日 16時45分
-
ブルペンと試合で“別人”になる投手の要因は? 元プロ指摘…練習強度の「ミスマッチ」
Full-Count / 2024年9月6日 7時50分
-
山本昌、千賀滉大と佐々木主浩の共通点を分析「投球フォームを見ると…」
マイナビニュース / 2024年9月3日 16時37分
ランキング
-
1セCSの概要発表 阪神と3位球団のファーストSは午後2時開始 ファイナルSは東京Dで全て午後6時開始
スポニチアネックス / 2024年10月1日 22時50分
-
2ロッテ 朗希でCS進出決めた!気迫の今季初完投でプロ5年目初の10勝目 メジャー10球団の前で力投!
スポニチアネックス / 2024年10月1日 20時32分
-
3監督の胸ぐら掴み憤怒「お前に資格はねぇ!」 欧州で日本人が衝撃…罰金3億円超の強烈サポーター文化【インタビュー】
FOOTBALL ZONE / 2024年10月2日 7時20分
-
4比類なき天才、40歳イニエスタがついに引退か…10月8日に将来について明かすと告知
超ワールドサッカー / 2024年10月1日 17時32分
-
5【日本ハム】新庄剛志監督が西武ファンのエールに感激 ガッツポーズで応え「ジーンとしました」
スポーツ報知 / 2024年10月1日 22時2分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください