[特別インタビュー]神戸DF岩波「A代表の選手として五輪に出る」
ゲキサカ / 2014年9月4日 13時39分
ユース年代からポテンシャルの高さを示していたヴィッセル神戸DF岩波拓也は、昨季J2を経験したことでプレーヤーとしての幅を広げたと語り、クラブがJ1に復帰した今季もレギュラーとして最終ラインに君臨している。そして、15歳から各年代の日本代表に名を連ね、日の丸を背負い続けきた20歳の若武者は、16年に開催されるリオデジャネイロ五輪の先の2018 FIFA ワールドカップ ロシアを見据えていると話した。
――昨季、J2を経験し、1年間レギュラーを張ったことで自身の中にも変化があったと思います。
「1年間、試合に出続けることで『慣れ』ができました。J2にはいろいろなスタジアムがありましたが、どんな環境、ピッチ状況でも自分のプレーができるようになったと思います。また、週末に試合をして、体を休めて、またコンディションを上げていくという1週間のサイクルにも慣れました。試合に出場できないと、練習試合がある週とない週があるので、練習試合がない週には試合勘が鈍ったりします。ユースでずっと試合に出ていた分、プロになって試合に出られない時期のコンディション調整は難しいと感じていましたが、昨季、試合に出続けることでその感覚を取り戻せたのは大きかったし、その経験は今季のJ1でも生かせていると思います」
――プレー面での変化はありましたか。
「1年を通してピッチに立ったことで、自分の通用する部分と課題とする部分が分かりました。僕は体が結構細くて、体の強さの部分や1対1で負けることが多く、対人の部分は課題に感じていました。どうやって克服しようかと考えているときにケガをしてしまったのですが、リハビリの中でいろいろなトレーニングをこなして体重が7キロくらい増えたんです。最初は体が動かなくてちょっとやりづらいと感じる部分もありましたが、今は相手と体がぶつかり合っても簡単に当たり負けしなくなったので、チームに迷惑を掛けましたがケガをしたこともプラスだったと捉えています」
――逆に通用すると感じた部分は?
「空中戦や最終ラインからつないでいく部分は自分の中で手応えを感じました。特に空中戦は、今季J1の外国籍選手相手にも通用していると感じるので自信にもつながっていますし、その土台はJ2で1年間プレーすることで身に付いたと思います。空中戦で負けないために一番大事なことですか? それは競る相手の特長によりますね。走ってきて競るのが得意な選手には走らせないようにしますし、ジャンプ力のある選手には飛ぶタイミングを遅らせようとしたり、相手によって対応の仕方や競り方を変えています。それは自分でJリーグをテレビで見てFWの選手の特長を頭に入れようとしていますし、スカウティングからも相手の情報を教えてもらえるので、それを試合で生かすようにしています」
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